新晃工業<6458>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比6.8%増の448.05億円、営業利益が同5.0%増の59.98億円、経常利益が同8.1%増の65.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.2%増の45.14億円となった。



日本の売上高は前期比8.0%増の386.35億円、セグメント利益(営業利益)は同7.7%増の60.18億円となった。部材調達難による納期延期に対応しつつ、業界全体の需要の取り込みに努めた。利益面は、原材料価格高騰が 長期化したものの販売価格の改定を進めた。



アジアの売上高は前期比0.2%増の62.17億円、セグメント損失(営業損失)は0.68億円(前期は0.78億円の利益)となった。中国では、新型コロナウイルス感染症による上海地域でのロックダウンの影響を受けたが、その後の需要取り込みに努めた。利益面では、原材料価格の高騰並びに価格競争の影響により利益が押し下げられた。



2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.8%増の465.00億円、営業利益が同5.0%増の63.00億円、経常利益が同2.4%増の67.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.9%増の46.00億円を見込んでいる。



また、同日、2023年3月期の期末配当金を前回予想から7.00円増配の37.00円とすることを発表した。これにより1株当たり年間配当金は57.00円(前期比7.00円増配)となる。2024年3月期は更に3円増配の60円を配当予想としている。同時に発行済み株式総数の1.96%である50万株(11億円)を上限とした自己株式取得を発表している。