三和ホールディングス<5929>は13日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比3.9%増の6,111.07億円、営業利益が同16.1%増の653.60億円、経常利益が同23.0%増の649.03億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.7%増の432.28億円となった。



日本での売上高は前期比5.0%増の2,655.91億円、セグメント利益は同12.6%増の281.77億円となった。売価転嫁による収益性の確保に努めるともに、工場施設や大型再開発案件を中心にビルマンションドア等の基幹商品、間仕切等の戦略商品、メンテ・サービス事業が堅調に推移した。



北米の売上高は同0.4%増(外貨ベースでは6.1%減)の2,197.99億円、セグメント利益は同18.8%増の345.02億円となった。住宅向け市場が落ち込む中、ドックレベラー等品揃えの拡充に加え、売価維持と生産性改善、配送効率化等によるコスト削減に努めた。



欧州の売上高は同5.8%増(外貨ベースでは4.3%減)の1,114.84億円、セグメント利益は同8.9%減の38.90億円となった。各種コストの上昇に加え、景気減速に伴う市場環境の悪化もあり厳しい状況が続いた。



アジアの売上高は同30.5%増の141.68億円、セグメント利益は同123.4%増の5.77億円となった。香港、台湾は堅調、新規連結効果もあった。



2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.3%増の6,250.00億円、営業利益が同4.4%減の625.00億円、経常利益が同4.5%減の620.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.7%減の425.00億円を見込んでいる。



また同日、従来の配当予想より20.00円増配し、1株当たり期末配当金を49.00円とすることを発表した。これにより通期での配当は78.00円(前期比20.00円増)となる。