TDSE<7046>は15日、2024年3月期決算を発表した。売上高が前期比4.4%増の25.21億円、営業利益が同2.2%増の2.71億円、経常利益が同2.7%増の2.74億円、当期純利益が同18.7%増の2.00億円となった。



売上面において、コンサルティング事業では24年3月期は一部顧客の環境変化にともなう業績影響が見られたが、25年3月期は営業力強化を重要課題とし、組織改編及び人材強化策を遂行することで、対前年比10%以上の大幅増収を目指す。企業の生成AIサービス構築に向けた戦略投資枠を確保する傾向が強くみられるため、昨年度開始したLLM活用支援サービスの積極的な展開が期待される。



プロダクト事業では、ソーシャルメディア市場の急拡大にともない、『Quid Monitor』の新規顧客獲得が大幅に進んだ。米QUID社製品のLLM機能搭載も進んでおり、プロダクト製品の付加価値向上となっている。一方、独自AI機能を搭載したテキストマイニング製品『TDSE KAIZODE』を25年5月より提供開始しており、グローバル仕様のQUID社製品と日本ローカルニーズに対応できるKAIZODEにより、同社は守備範囲を拡げ、市場獲得に向けていくという。



2025年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比12.5%増の28.37億円、営業利益が同4.6%増の2.84億円、経常利益が同3.4%増の2.84億円を見込んでおり、AI人材確保や製品開発による投資は強化させつつも、創業以来最高の増収増益を目指す。