福島県会津若松市の会津大コンピュータ理工学部4年の能勢航羽(かずは)さんは、昨年に個人事業主として立ち上げた「StoD」を4月に株式会社として法人化した。ITを活用した業務の効率化支援やアプリ開発で企業のIT化を促進する。

 能勢さんは昨年6月に企業の働き方改革と人材不足解消を支援するサービス「助太刀人(すけっとん)」を始めた。企業の課題に応じたシステムを既存のソフト内に組み込む業務などを担った。活動する中で、企業や事業主が抱えるITの悩みが自分が想定していたものと差があると気付いた。

 法人化するに当たり事業内容を見直した。主な業務として、急速に社会に浸透するAI(人工知能)のコンサルタントを新たに設けた。チャットGPTなどの生成AIで作業の効率化を図る。テキストや画像生成などAIの活用範囲は広い。その中で、どの技術が依頼企業に適しているかを聞き取りで判断し、推奨する。企業向けにチャットGPTの導入に向けたセミナーなども開く。

 依頼主の要望に応じてアプリやオリジナルのシステムの開発、交流サイト(SNS)の活用なども対応する。

 「IT技術で業務を効率化し、人だからこそできる創造的な仕事の価値を最大化していきたい」と意気込む。

(会津版)