重量挙げの全日本選手権で女子59キロ級を初制覇した福島県鏡石町出身の遠藤梨李(りり)さん(22)=いちご、田村高出身=と同87キロ級で2位に輝いた遠藤朱李(しゅり)さん(24)=鏡石二小教=の姉妹は14日、鏡石町役場を訪れ、メダルを披露しながら木賊正男町長らに喜びを伝えた。梨李さんは次の2028年ロサンゼルス五輪出場を目標に掲げ、朱李さんも世界大会での活躍を誓った。

 2人は鏡石中陸上部に在籍時に、元田村高ウエイトリフティング部顧問の教諭からスカウトされ重量挙げを始め、国内トップレベルで活躍を続けている。全日本選手権は5月26日から長崎県諫早市で開かれ、妹の梨李さんはスナッチ92キロ、ジャーク109キロのトータル201キロを挙げ大会を制した。姉の朱李さんもスナッチ84キロ、ジャーク110キロ、トータル194キロで2位になった。

 梨李さんは今春からいちごウエイトリフティング部に所属しており「ロサンゼルス五輪に出場できるよう、しっかりと練習を積んでいきたい」と抱負を語った。

 朱李さんは地元の鏡石二小教諭として児童と触れ合っており「子どもたちに金メダルを見せられるように頑張りたい」と笑顔を見せた。

 木賊町長は「全日本選手権で姉妹で優勝と2位になることは素晴らしい。これからも活躍して町に明るい話題を届けてほしい」と激励した。小貫秀明副町長も同席した。

(県南版)