運転手の労働規制が強化される「2024年問題」を受け、県警は30日から、バスやタクシー、運転代行の運転などを行う際に必要な第2種免許を外国人が取得しやすいよう学科試験を英語でも実施する。県警が23日、発表した。県警は「労働者不足を改善できるよう少しでも取得しやすい環境づくりに努める」としている。
 県内ではこれまで、学科試験で普通車や自動二輪などの第1種免許は英語、中国語を導入していたが、2種免許は日本語のみだった。政府は3月、外国人労働者を中長期的に受け入れる特定技能制度の対象にバスやタクシー運転手など自動車運送業の追加を閣議決定した。それを受け、県警は英語での学科試験実施を通じて言語の壁をなくし、外国人が同業種にも進出しやすいよう環境整備を図る。
 試験は日本語と同じ内容という。県警によると、県内で昨年1年間に1種免許試験を英語で受けた受験者数は延べ575人。
 試験場は、福島運転免許センターと郡山運転免許センターの2カ所。実施日は月〜金曜日(祝日や振り替え休日を除く)で、ほかの学科試験と同じ。県警は県警ホームページなどで周知を図る。