エクアドルにあるメキシコ大使館に警察当局が踏み込み、政治亡命を求めていたエクアドルのグラス元副大統領を拘束。メキシコ政府はエクアドルと断交した。

通信などによると、5日、エクアドルの首都キトのメキシコ大使館に警察が踏み込み、逃げ込んでいたグラス元副大統領の身柄を拘束した。

グラス氏は2017年、公共工事に絡む汚職事件で禁錮6年の判決を言い渡された。現地メディアなどによると、グラス氏は仮釈放後の2023年12月、メキシコ大使館に逃げ込み、政治亡命を求めていた。

メキシコ政府は今回の対抗措置として、5日、エクアドルと断交したと発表。さらに、エクアドル政府はこれに反発し、メキシコ大使をペルソナ・ノン・グラータ=好ましからざる人物に指定して国外退去を通告するなど、両国関係が急速に悪化している。