アメリカを訪問中の岸田首相は約7時間後にバイデン大統領との首脳会談に臨む。

会談のポイントについて、現地ワシントンからフジテレビ政治部・瀬島隆太郎首相官邸キャップが中継でお伝えする。

首相周辺は、「首脳会談を経て、日米関係は新たなステージに移る」と強調していて、岸田首相も連日、準備を重ねてきた。

首脳会談では、AI(人工知能)や宇宙などさまざまな分野がテーマとなるが、最大の柱となるのは安全保障分野での協力強化。

自衛隊に統合作戦司令部を創設するのにともなう在日アメリカ軍との連携強化に合意するほか、米英豪3カ国の枠組み「AUKUS」と日本の協力のあり方も検討する見通し。

この狙いは、中国への対抗。

11日には初となる日・米・フィリピンの3カ国による首脳会談も行う予定で、中国が覇権主義的な動きを進める東シナ海、南シナ海の安定に向け、連携強化を打ち出す見通し。

同行筋は、「日米をグローバルパートナーと位置づけたうえで、重層的な枠組みを構築する」と話していて、中国への抑止力を高めたい考え。

一方、首脳会談後の公式晩餐会も日米両首脳の親密さを国際社会に示す絶好の場で、大きな注目が集まることになる。