前節FC東京戦では50m級ロングシュート弾を炸裂

 浦和レッズのFWチアゴ・サンタナは、4月7日のJ1リーグ第7節サガン鳥栖戦(3-0)で先制ゴールを決めた。これが3試合連続ゴールとなり、点取り屋の本領を発揮し始めた。

 ブラジル出身のサンタナはポルトガルでのプレーを経て2021年に清水エスパルスへ加入。2年目の22年にJ1得点王に輝いたストライカーの獲得を目指した浦和は、今季に向け2年越しでの獲得となった。赤いジャケットで沖縄県トレーニングキャンプに合流するとチームに順応していったが、最終日に行ったトレーニングマッチで軽い負傷がありコンディションを崩した。

 その後、開幕スタメンには入ったものの、2試合連続で低調なプレーが続くと第3節の北海道コンサドーレ札幌戦から2試合FW興梠慎三にスタメンを譲った。しかし、3月中旬の代表活動期間でコンディションを取り戻すと3月30日の第5節アビスパ福岡戦でスタメン復帰してPKによる移籍後初ゴール。さらに、前節のFC東京戦では50メートル級のロングシュートを決めていた。

 そしてこの日は立ち上がりの前半5分、MF岩尾憲の左コーナーキックにヘディングで合わせて先制ゴールを奪った。サンタナは自身のゴールについて「デザインをしていたセットプレーで、佐藤(瑶大)選手、マリウス(・ホイブラーテン)選手と話をして2人がブロックをして、自分がボールにアタックするということを話して、ボールがアタックできて良かった。あの時間帯にゴールを決めることができて、チームのためにも良かったと思う。ちょうどいいボールがきたし、動きも良かった」と振り返った。

 第4節の湘南ベルマーレ戦や、福岡戦の前半には同じようにゴール前の決定的なチャンスでヘディングシュートを狙うも枠外に飛ばしてしまっていた。それが、この日は当たり前のようにゴールに吸い込まれた。ストライカーが一度ゴールの流れに乗ると、次々に得点を重ねる好例のような一撃だった。

 少しずつ攻撃の機能性も上がってきているだけに、フィニッシャーのサンタナにいい形でボールが回ってくることも期待される。3試合連続ゴールの点取り屋は「流れからも決めていきたいし、これで満足していない。もっと成長したい」と先を見据えていた。

FOOTBALL ZONE編集部