日本、韓国に敗れてGL突破の可能性が消滅

 パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップが、カタールで開催されている。日本、韓国、中国、UAEのグループBは中国の敗退が決まり、中国国内は複雑な心境のようだ。

 U-23日本代表は4月16日にU-23中国代表とグループリーグ初戦を迎え、前半にMF松木玖生の得点を守り切り、1-0で白星スタートとなった。

 敗れた中国は、4月19日にグループリーグ第2戦でU-23韓国代表と対戦。多くのチャンスを作ったが1点が遠く、前半と後半にそれぞれ失点して0-2で敗戦。これにより、このグループでは韓国の通過と中国の敗退が決定した。

 もっとも、アジアトップレベルの強敵である日本と韓国が同じグループだった時点で、中国メディアやファンはすでに諦め気味でそこまで失望感はないようだ。

 約30年アジアサッカーを取材するジャーナリストの馬徳興(マー・デーシン)氏は、「あれだけのチャンスがありながら決められず、前半唯一のピンチを韓国に決められた」と嘆く。

 試合後、U-23中国代表の成耀東(チェン・ヤオドン)監督は、「選手は十分に実力を出した。日韓のような強敵相手に多くのチャンスを作れた。ただ1点が遠かったのは実力不足、また相手のほうが経験豊富だった」とチームの健闘を称えつつも、経験や実力で劣っていたことを認めた。

 なお、日本戦では身長2メートルを誇る控えGKの于金永(ユ・ジンヨン)をFWとして投入して日中両国で話題になっていたが、韓国戦でも後半37分にユ・ジンヨンを投入した。

 ジャーナリストの孫臣曦(スン・チェンシ―)氏は、「高身長の選手にこだわるなら、もう直接バスケットボールの選手を起用すればいい」と皮肉。ファンたちも「じゃあなぜ長身の本職FWを帯同しなかったの?」「もう第3戦はユ・ジンヨンをスタメンで使え」「身長が3メートルあってもダメなものはだめだ」と突っ込んでいた。

FOOTBALL ZONE編集部