松木は後半18分よりピッチへ

　大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、4月22日にパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップ（杯）グループリーグ最終戦で韓国と対戦し0-1で敗戦。試合後にMF松木玖生は「セットプレーでやられてしまった」と失点場面を振り返った。

　今大会はカタールで開催され、16チームを4組に分けたグループリーグを実施して各組の2位以上が準々決勝に進出。パリ五輪へは3位以内のチームが出場権を獲得し、4位のチームはギニアとの大陸間プレーオフに回る。すでに2勝しベスト8入りを決めている日本。同A組の韓国とは勝ち点、得点、失点ともに並んだ状況だった。

　前半は韓国がうしろでブロックを敷き、お互いに膠着した試合展開に。後半は韓国が球際の圧力を強めたこともあり、日本がファウルを受ける回数も増えていく。試合が動いたのは後半30分、韓国の右コーナーキックがファーサイドまで飛ぶとMFキム・ミンウにヘディングで叩き込まれて失点。これが決勝弾となり日本は0-1でグループ最終戦を落とした。

　松木はMF田中聡に代わって後半18分より途中出場。随所で攻守の鍵となるプレーを見せ、日本は試合終盤に押し込む展開に持って行った。しかし最終的にゴールを割ることができず。フラッシュインタビューで松木は「負けられない相手だったし、自分たちも絶対に1位突破するという気持ちを持って臨んだが、セットプレーでやられてしまった」と悔しい思いを言葉にしている。

「今日のような堅い試合だからこそ攻守にセットプレーを選手も重要視したと思うけど、やられてしまった。後半は押し込んだと思うけど悔しい」

　松木は前半、堅い守備ブロックを組んでいた韓国の状況について「（日本が）攻撃のバリエーションはなかなか引き出せなかった」とベンチで感じていた部分を話し「入ったら裏抜けやクロスへの入りを意識しようと思っていた」と自分の役割を明確に意識して試合に入ったことも明かした。

　日本はこの敗戦により、B組2位で決勝トーナメントへ。トーナメント初戦では、A組1位のカタール（開催国）との対戦が決まっている。カタール戦について「次も勝たないと、トーナメントなので敗退になってしまう。絶対にパリへの切符をつかめるように強い気持ちを持って、開催国相手でアウェーだけど強い気持ちを持って臨みたい」と松木も気持ちを切り替えていた。

FOOTBALL ZONE編集部