高岡伶颯がイングランド2部サウサンプトンのトライアルに参加

 U-19日本代表FW高岡伶颯(日章学園)は4月23日、欧州から帰国直後に羽田空港で取材に応じた。イタリアメディアで報じられたトライアル詐欺被害の報道は事実ではないとしつつ、「逆にそういった報道が出るというのは、自分はそれだけ評価されているのかなとプラスに捉えました」と前向きな姿勢を示した。

 現在17歳の高岡は昨年11月に開催されたU-17ワールドカップ(W杯)ではグループリーグのポーランド戦、アルゼンチン戦、セネガル戦の全試合で得点を上げ、3戦4発で日本の決勝トーナメント進出の立役者となった。今年4月から高校3年生となったばかりだが、イタリア、ドイツ、イングランドと合計で約1か月間の長期遠征に臨んでいた。

 サウサンプトンのトライアルに参加していた一方、イタリアメディアでは高岡がトライアウト詐欺被害に遭ったと報じられていた。記事では高岡がイタリア1部インテルのトライアウト参加を目的にミラノに訪れたものの、約束が取り付けられていない“架空のトライアウト招待”だったという内容だったが、高岡側は詐欺に遭った報道を完全否定した。

 イタリア訪問の目的はあくまで見学だったとのことだが、高岡本人は「イタリアに訪れたのは事実だが、報道は全く心当たりのないものだった。それでも、逆にそういった報道が出るというのは、自分はそれだけ評価されているのかなとプラスに捉えました」と前向きな姿勢を見せていた。

 友人からも多くの連絡が届いたようで、「心配してくれるメッセージがたくさん届いて、何もないから大丈夫だよと返しました。もしかしたら高校サッカー選手権の時より(連絡が)あったかもしれないですね」と、ユニークな受け答えで取材陣の笑いも誘っていた。今回はサウサンプトンからの正式な招待で、国際サッカー連盟(FIFA)の承認も得てのトライアル参加だったため、イタリアで取り沙汰されたトライアル詐欺被害の報道は、ただの誤報だったようだ。

FOOTBALL ZONE編集部