鈴木唯人は今季移籍したブレンビーで評価アップ

 デンマーク1部ブレンビーIFのMF鈴木唯人は、現地時間4月28日に行われたプレーオフ・グループA第5節ノアシェラン戦(1-1)で先制ゴールを決め、直近6戦6発4アシストと絶好調だ。地元紙では、「2024年のスーペルリーガで重要な存在になるとは誰も予想できなかっただろう」と取り上げている。

 22歳の鈴木は昨夏、清水エスパルスからブレンビーへ4年契約で加入。昨年10月のリーグ第10節ビドゥビレIF戦(3-0)で移籍後初得点をマークすると、徐々にプレータイムを伸ばし、レギュラーシーズン最終戦となった第22節シルケボーIF戦(4-1)でハットトリックを達成した。

 さらに、プレーオフラウンドでは5試合で3得点4アシストをマーク中。ノアシェラン戦では0-0で迎えた前半アディショナルタイム、FWフィリップ・バンガードのスルーパスに抜け出した鈴木は、ドリブルで持ち込んでペナルティーエリア内でのGKとの1対1を制し、ゴール左隅に流し込んで先制点を奪った。

 直近6試合で6ゴール4アシストと絶好調の鈴木。デンマーク紙「B.T.」によれば、ブレンビーは2023年3月24日にドイツのフランクフルトで行われたU-22ドイツ代表対U-22日本代表(鈴木は先発出場で後半41分までプレー)を視察し、鈴木に目を付けていたという。

「鈴木は前節、左足で2本のミドルシュートを決めた。この日は右足でゴールネットを揺らした。鈴木は今や、どんな角度からでも、身体のどの部位でも得点を決めることができる。遠い国からやってきた物静かな男が、2024年の(デンマークの)スーペルリーガで重要な存在になるとは誰も予想できなかっただろう。日本対ドイツの国際試合で何かを見抜いたクラブのチーフスカウトに脱帽だ。ほかの誰も見なかった何かを。それはブレンビーにとって、価値のあるものになるかもしれない。デンマークの西からやってきたサムライが、その足跡を刻んだのだ」

 デンマークメディア「bold.dk」によれば、鈴木に対してはイングランド1部マンチェスター・シティやリバプール、トッテナム、スペイン1部レアル・ソシエダなど計12クラブが関心を示しているとされており、今夏の注目銘柄となりそうだ。

FOOTBALL ZONE編集部