遠藤の代役にデンマーク人MFフレンドルップを指名か

 イングランド1部リバプールはユルゲン・クロップ監督が今シーズン限りで退任することもあり、変革の時を迎える。昨夏、イングランドの名門に加入した日本代表キャプテンのMF遠藤航は今シーズン中心選手として活躍。しかし今後のキャリアについて、英メディアは残留のリスクに加えて代役候補も想定した。

 今シーズンの遠藤は公式戦41試合に出場して3得点1アシストを記録している。しかし英メディア「GIVE ME SPORT(GMS)」は「オランダ1部フェイエノールトを率いているアルネ・スロット監督がユルゲン・クロップ監督の代わりにリバプールを率いることになれば、長期契約は短期で打ち切られるか再評価される」と予想する。

 スロット監督を迎えることが濃厚のリバプールは、守備的MFを早い段階で獲得するようにすでに動き出しているという。「カラバオ杯優勝にも貢献した遠藤だが、クロップ監督にオプションが不足していたことによる短期的な補強として獲得された。そのため、最終ラインの前に置く新たな選手を獲得する冷酷な方針にゴーサインが出されたと理解される」と、クラブのスタンスを伝えている。

 そして「遠藤が現在のクラブに留まれば、新たな競争が生まれて出場時間が制限される深刻なリスクにさらされることになる」と立ち位置が安定したものではなくなる可能性を指摘。一方、リバプール専門メディア「Rousing the Kop」は遠藤が中盤アンカーの「長期的な解決策ではない」としつつ、代役として23歳のデンマーク人MFモルテン・フレンドルップ(イタリア1部/ジェノア)の名前を挙げた。

 フレンドルップについて同メディアは「セリエA屈指のボール奪取能力を持つ」と数字を紹介。「今シーズンの欧州トップ5リーグで、フレンドルップ(172)よりもタックルとインターセプトの回数を上回ったのは、ジョアン・パリーニャ(181)だけ」だという。

 またフレンドルップがかつて(2018年)の母国メディアのインタビューで「リバプールでプレーすることが夢だ」と語っていたエピソードも含め「彼はリバプールが注目している選手であり、その理由も納得できる」と先述した2つが背景にあることも伝えている。

FOOTBALL ZONE編集部