PSG会長への感謝の言葉がなかったことが“原因”

 フランスが1部パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペは今季限りで退団するとSNSを通じて発表。スペイン1部レアル・マドリードへの加入が有力視されるなか、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長との関係は完全に冷え切っており、今季の本拠地ラストマッチの裏では2人が激しく衝突していたという。フランス紙「ル・パリジャン」が報じた。

 ムバッペは5月10日に自身のSNSに動画メッセージを投稿し、そのなかでPSGとの契約を延長しないことを発表。新天地はかねて噂があるスペインの名門レアルになることが有力だ。12日には今季の本拠地最終戦となるトゥールーズ戦に出場し、今季27点目をマーク。2位に8点差をつけて得点ランキングを独走しており、リーグ優勝に加えて通算6度目のリーグ得点王の座もほぼ確実なものとしている。

 輝かしい功績を残してパリを去るムバッペだが、円満な別れになるかというとそうもいかないようだ。レポートによると、ムバッペはSNSで退団を明らかにした際、動画内でチーム関係者やファンに向けて感謝を述べたが、そこにPSGのアル・ケライフィ会長の名前がなかった。ムバッペが会長に対して退団の決意を伝えて以降、2人は口を聞くこともほとんどなく、関係は完全に冷え切っていたという。

 そしてトゥールーズ戦の直前、アル・ケライフィ会長はムバッペと会談し、動画内で自身に対する言葉がなかったことを問いただしたという。2人が話し合いを行った部屋の「壁が揺れた」という目撃談も伝えられており、激しいやりとりがあった可能性も示唆されている。また、この影響でPSGの選手たちのウォームアップの開始が遅れ、予定よりも4分ほど遅れてピッチに姿を見せたとされている。

FOOTBALL ZONE編集部