元日本代表DF栗原勇蔵氏は「スピードを落とさずいいドリブルだった」と評価

 FC町田ゼルビアのU-23日本代表FW平河悠は、5月15日に町田GIONスタジアムで行われたJ1リーグ第14節セレッソ大阪戦(2-1)で約50メートルを疾走する”無双ドリブル”を披露して話題を呼んだ。日本代表OB栗原勇蔵氏は、対峙する側の目線で平河のドリブルを高く評価している。

 平河はC大阪戦の前半28分、スーパープレーで会場を沸かせた。町田が相手の攻撃を跳ね返すと、平河が自陣ペナルティーエリア前でこぼれ球に反応。爆発的なスピードで併走したMF柴山昌也を振り切ると、そのまま1人で50メートル近くドリブルし、DF奥田勇斗も翻弄してシュートまで持ち込んだが、惜しくも相手GKキム・ジンヒョンに防がれた。

 カタールで開催されたU-23アジアカップにU-23日本代表の一員として参加し、パリ五輪出場権の獲得にも貢献したプロ2年目の平河。今季はここまで自身初となるJ1で10試合に出場して1得点3アシストをマークしている。

 スプリント回数はリーグ4位の252回。ドリブル総数はリーグ2位の55回、ドリブル成功率52.7%と持ち前のスピードとスプリントを生かしたデータが目に付く。U-23アジアカップで4試合を欠場したなかでの数字だからなおさらだ。

 元日本代表DF栗原氏は、C大阪の長距離ドリブルについて、「スピードを落とさずいいドリブルでしたね。守る側としてはファウルをすれば退場だし、相手がうしろ向きなので止めるのは難しい」と称賛。A代表へのジャンプアップに関しても「近いうちに呼ばれそうですね」と期待を寄せていた。

FOOTBALL ZONE編集部