ブンデスリーガのバイエルン·ミュンヘンが、リバプールのオランダ代表DFフィルジル·ファン·ダイクの獲得に興味を示していることがわかった。リバプール専門メディア『Anfield Watch』が、現地時間5月1日に報じている。ファン·ダイクとリバプールとの契約は来年6月30日までとなっており、今後の去就が注目されている。

 主将のファン・ダイクは2018年1月にサウサンプトンからリバプールに加入。2015年からチームを指揮するユルゲン・クロップ監督が、今シーズン終了後に退任することがすでに決定しており、恩師の退団に「受け入れるのは難しい」と本心を述べていたファン・ダイクもリバプールを去るのではないかと噂されている。これまでに、ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントが獲得に関心を高めていることが報じられていたが、同メディアは、バイエルン・ミュンヘンも興味を持っていると伝えた。

 バイエルンは、センターバックにオランダ代表のマタイス・デ・リフト、フランス代表のダヨ・ウパメカノ、そして、昨年夏に加入した韓国代表のキム・ミンジェを擁するが、いずれも安定したパフォーマンスを披露できていない。そのため、実力と経験を持ち合わせたベテランのファン・ダイクに白羽の矢が立ったと見られる。実現すれば価値のある契約になると報じられている。

 さらにサウジアラビアのアル・カーディシーヤもファン・ダイクに対して熱い視線を注いでいるようだ。同クラブは現在2部を戦っているものの、1部への昇格が現実味を増しており、来シーズンに向けて大型補強を模索中。その1人としてファン・ダイクの獲得を画策しているという。国家の管理下に置かれたクラブでもあり、大金を片手に交渉に乗り出すことは容易だろう。7月で33歳になるファン・ダイクの去就に今後も注目だ。

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