日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長が、国際サッカー連盟(FIFA)のインタビューで日本サッカーの未来について語った。宮本会長は、2024年3月に史上最年少でJFA会長に就任。2大会連続でワールドカップ(W杯)に出場した日本のレジェンドが選んだ異例のキャリアアップに、FIFAも注目しているようだ。

 現地時間15日にタイのバンコクでFIFAのインタビューに応じた宮本会長は、「私の長期的な目標は、サッカー界の意思決定者になることだった」と前置きし、「いつか意思決定者になりたいと思っていた。もちろんこれまでも目標はあった。プロとしてキャリアを積んだ後に、監督になることも目標だった」と、自分自身の目標について語った。続けて、サッカー日本代表の未来と発展に向けて、必要だと考えていることを次のように語っている。

「日本男子代表がW杯で(2050年までに)優勝するという目標については、軌道に乗っていると思う。日本代表は良くやっていて、多くの選手が欧州のトップの大会に出場している。もっとも、W杯で優勝するということはまた別の話だ。もちろん(W杯の)王者になるためには、優秀で才能ある若い選手を育て続けなければならないし、欧州のトップクラブに所属する選手の数を増やす必要がある」

 また、宮本会長は自身の経験をもとに、「より多くの選手たちがサッカー界のガバナンスの道に進むことを望んでいる」と述べた上で、それこそが日本サッカー界が進歩していくために重要なことだと口にした。

「現在、選手が引退後に進む道は多くあるが、日本のプロサッカー選手たちはプロの監督としてのキャリアを求める傾向がある。それでも同時に彼らはサッカー経験者なので…日本でサッカーというスポーツを発展させるには、彼らのような人間が必要。(私自身も)選手としてサッカーを理解していると思っていた。しかし、FIFAマスターになって、歴史的・経営的な視点など、より大きな視点を持つことができるようになった」

 また、「物事を完全に理解し、良い重要な決断を下すためには、さまざまな視点を持つことが重要」と強調した宮本会長。選手、そして監督として日本サッカーを引っ張ってきた人物が、今後はJFAというより大きな組織の中で日本サッカー界をより良い方向に導いてくれることを期待したい。

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