義実家との価値観の違いは、多少なりともあるものです。しかしあまりにも不自由で古い価値観を押し付けられてはたまりませんよね。これは筆者が実際に体験した、義母とのお話。うまくいかなくなってしまったエピソードをご紹介します。

古い価値観

私の姑はまだ60代前半。
まだまだバリバリ働いているのですが、なぜかものすごく古い価値観を重んじている人なのです。
なかでも私が困惑したのは『嫁ぐ』と言うことに対する価値観の違いでした。

私が実家の両親や妹家族などの親戚に何かをすることが面白くないらしく、いちいち文句を言われる始末。
私の実家に関わる冠婚葬祭などにも「出るな」と言ってきていました。

親戚のお葬式

ある日、私が小さい頃からお世話になった母方の親戚が亡くなりました。
私は通夜に参列しようとしていたのですが、姑は「行くな」の一点張り。

さすがに頭に来た私は「いい加減、昔の価値観を押し付けるのはやめてください!」と抗議したのですが「嫁は嫁ぎ先の人間の言うことを聞くものなのよ!」と反撃される始末でした。

私は以前から気になっていたことを姑にぶつけてみようと思いました。
「もしかして、お義母さんがそうやっておばあちゃんにイジメられたんですか?」と言ってやったのです。

姑の体験

私の反撃に、姑は黙りこくってしまいました。
どうやら自分が嫁いできたときに、義母にあたるおばあちゃんからさんざん同じようなコトを言われ続けて、自分の実の親の葬式に出るのも大変だったとか……。

おばあちゃんは既に90歳を超えています。
確かにその時代の人はそうだったのかもしれませんが、時代はすでに令和。
「あんたも嫁でしょ?」と自分のされた嫌なことをそのまま私にしようとすることに腹が立ちました。

「今どきそんな古いことを言ってるお義母さんがおかしいと思います。私はどうしても納得できないので、気に入らないなら息子さんと離婚します!」と宣言してやりました。

その後

結局、私は姑を無視して葬儀に参列しました。
夫は姑と私の板挟みで「面倒くさい」と文句を言っていましたが、あんな時代錯誤な姑のせいで、世話になった親戚の葬儀に出ないなんていう不義理はできません。

私が面と向かって文句を言ってからは、姑もだいぶ大人しくなりましたが、夫には陰で「気の強い嫁だ」と文句を言っているそうです。
姑の気持ちもわからなくはないですが、今までかなり我慢していたので、それくらいがちょうど良いのかもしれませんね(笑)

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K