体操のパリ五輪代表2次選考会を兼ねる個人総合の全日本選手権第3日は4月13日、群馬県の高崎アリーナで女子決勝が行われ、福井県立鯖江高出身の宮田笙子(順大)が109・798点で初優勝を飾った。五輪最終選考会となる5月のNHK杯への出場権を獲得し、「この優勝に甘えず、気を抜かずにこの1カ月を大事にしていきたい」と気を引き締めた。

 予選と決勝の合計点で争われた。11日の予選で首位に立った宮田は、最初の種目の跳馬で高難度のユルチェンコ2回ひねりを決め、唯一の14点台をマーク。残る3種目も大きなミスなく得点を積み上げた。

 宮田は最後の床運動を終えると、笑顔で拳を握った。優勝インタビューでは「自分の納得いく演技ができることと、代表にふさわしいと思ってもらえる演技をすることが目標だった」と語った。