福井県立大学恐竜学部(仮称)の開設が1年後に迫り、受験生らの注目が高まっている。学部説明会には全国から申し込みがあり、すぐに定員に達する状況。SNS(交流サイト)でも受験希望者の投稿が目立つようになってきた。今秋にも文部科学省の新設認可を得られる見通しで、大学担当者は「期待に応えられるよう万全の教育・研究環境を整えていく」と話す。

 昨年8月にあったオープンキャンパスの学部説明会は事前申込制の枠100人が早々に埋まり、同10月のオンライン説明会も定員95人を上回る119人が参加した。地域別ではともに関東圏の参加者が最も多く、全参加者の3分の1ほどが女性だった。

 来年4月開設の恐竜学部の入学定員は30人。化石研究に加え水月湖の年縞(ねんこう)、東尋坊の柱状節理など福井県内全域に及ぶ学びの環境を生かし、地質・古気候学を含む自然科学を幅広く学ぶ。認可前のため、カリキュラムや教員の顔ぶれ、大学入学共通テストの教科配点などは未発表であることから、高校生や保護者からは「詳細はいつ決まるのか」と問い合わせが相次いでいる。