2023年のふるさと納税の寄付額が福島県内で2番目、9億1200万円となったいわき市。メヒカリやカレイといった『常磐もの』が、返礼品として人気を集めている。
丸源水産食品の佐藤幹一郎店主は「(注文数は)年間トータルで考えて、だいたい5倍くらいですかね」と話す。
いわきで獲れた魚を独自の製法で干した『縄文干し』を返礼品として出品する丸源水産食品。2023年9月から特に注文が増えたという。

その背景には・・・2023年8月から福島第一原発で始まった処理水の海洋放出。
中国などが輸入停止措置をとるなか、国内でも風評被害の懸念があったが、逆に応援の気運が高まった。ふるさと納税の注文サイトを見てみると『福島の漁業、頑張って下さい。非常に美味しかったです』というコメント。
丸源水産食品・佐藤店主は「今までのお客さんも含めてなんですけども、頑張ってくれっていうことでお電話いただいたりとか、やる気になるというか、この仕事しててよかったなって思います」という。

リピートする人も多く、いまでも月に10件ほどの注文が入っているという「縄文干し」
いわきが誇る「常磐もの」の魅力がふるさと納税を通して伝わっている。