ロッテ友杉が攻守で急成長…打率.314、UZRは「名手源田」超えの「2.5」

 ロッテの2年目、友杉篤輝内野手が攻守でチームをけん引している。打っては打率.314をマークし、遊撃守備では堅実なグラブさばきで、ここまでの失策はゼロ。昨季までパ・リーグの同ポジションで6年続けてGG賞を受賞している“名手”を上回る数値をたたき出しており、今後のパフォーマンスに注目だ。

 島根・立正大淞南高、天理大を経て2022年ドラフト2位で入団。ルーキーイヤーの昨季は、64試合の出場で打率.254、9打点、9盗塁の成績を残した。今季は開幕から遊撃のレギュラーをつかみ、ここまで打率.314、3打点、1盗塁と好調を維持している。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAによると、守備全般の貢献度を表す「UZR」(遊撃手)は、「2.5」で両リーグ3位の数字だ(トップは巨人・門脇誠内野手の「3.1」、2位はソフトバンク・今宮健太内野手の「3.0」)。パ・リーグの遊撃部門で昨季まで6年連続でGG賞を受賞している西武・源田壮亮内野手の「0.7」を上回る健闘ぶりを見せている。

 ロッテの遊撃手によるGG賞受賞は2010年の西岡剛氏までさかのぼる。攻守で急成長を遂げている23歳は、新たな名手になれるのか。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

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 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。