NYポストのヘイマン記者が「オオタニは神秘のベールを脱ぐべき」とする記事を執筆

 ドジャース・大谷翔平投手は27試合でリーグ3位の打率.358、同2位の39安打、同3位のOPS1.089をマーク。新天地で上々のスタートを切った。一方で元通訳の水原一平容疑者が大谷の銀行口座にアクセスし、1600万ドル(約25億円)以上を不正に送金したとして、銀行詐欺容疑で訴追される事態となった。米ニューヨーク・ポスト紙の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏は「オオタニは神秘のベールを脱ぐべき」と記事で主張している。

 記事はまず大谷を絶賛。「誰も見たことのない才能であり、今後も見ることはないだろう」とし、入団したドジャースとは「最高の組み合わせだ」と述べている。だが、1つだけ小さな懸念があるとして、「オオタニがこれほど謎に包まれた存在でなければ、状況はさらに良いものになるかもしれない」と指摘している。

 大谷は最も注目される選手だが、「スタッツと野球を愛している以上のことはまだ知らない」とも。真美子夫人との結婚についても「史上最も注目されている野球選手が、チームメートに交際を知られる前に結婚していた」と解説する。

 また、大谷は「賭博スキャンダルの単なる被害者に過ぎなかった」とした上で、「より多くの人を信頼して話をしていれば、かつての親友に傷つけられることもなかったかもしれない」と主張。3月25日(日本時間26日)に声明文を読み上げたが、大谷が泥棒と疑われる人物をなぜ接近させたのか、常に行動を共にしている人物がスポーツイベントに特異な関心を寄せていることになぜ気づかなかったのかと「いまだに不思議に思っている人もいるようだ」と言及している。

 一方で、ドジャースの他の選手たちは、大谷が魅力的なチームメートであることを示唆しており、このような一面を見られれば「素晴らしいことだ」とも語る。5月9日に水原容疑者の罪状認否は5月9日(同10日)に行われる予定で、MLBが形式的な調査を終えた後、大谷はさらに話すだろうとヘイマン氏は予測。「それまで待ってみよう」と語っている。

 こうしたヘイマン氏の主張に、ファンは「ギャンブルの問題が完全に解決し、収束するまで、彼は沈黙を守る必要があるんじゃない」「静かで、プロフェッショナルで、選手としての仕事をこなす方がずっといい」などと声を寄せている。最近は試合前に取材対応することもあり、24日(同25日)の敵地ナショナルズ戦開始前には14分間話した。今後はどのような展開になっていくだろうか。(Full-Count編集部)