マーリンズのシューメーカー監督の息子にサインする神対応

 ドジャース・大谷翔平投手の粋な計らいに敵将もファンにならざるを得なかった。6日(日本時間7日)から始まったマーリンズとの3連戦。初日の第1打席で豪快なアーチをかけた。マーリンズのスキップ・シューメーカー監督は「(家族)全員がショウヘイのファンだよ」と笑う。

 6日(同7日)の試合前、シューメーカー監督は高校生の息子が大谷のファンだと明かしていた。「息子はショウへイ・オオタニを見るのが大好きなんだ。だがとにかくここからの3試合、彼がすばらしいシリーズを送らないことを願うよ」と話していたが、初回に11号2ランを献上。2安打2打点2盗塁と大暴れを許した。

 指揮官の息子は米カリフォルニア州オレンジカウンティに在住。前日は高校野球のプレーオフの試合があったため、観戦には来れなかった。それでもハイライトで大谷の本塁打を見たという。「マーリンズにとっては良いハイライトとは言えないけど、ショウヘイにとってはいいものだったね」と苦笑いだ。

 シューメーカー監督が代理人契約を結んでいるのは大谷と同じ「CAAスポーツ」。その縁もあり、大谷は監督の息子のユニホームにサインを書く計らいを見せたという。「彼は長いこと(大切に)持っているよ。父がマーリンズの監督なのに、ショウヘイが私たちから打ったときは喜んでいるよ」と笑顔で頭を抱えていた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)