◇女子メジャー◇全米女子オープン 日本地区最終予選会(22日)◇房総カントリークラブ房総ゴルフ場(千葉県)◇東コース/6519yd 西コース/6413yd(ともにパー72)◇出場選手117人

メジャー「全米女子オープン」(5月30日〜/ペンシルベニア州ランカスターCC)の出場権を懸けた日本地区最終予選会が36ホールのストロークプレーで行われ、尾関彩美悠、河本結、藤田さいき、サイ・ペイイン(台湾)の4人が出場権を獲得した。

最後の5人目は木村彩子とアマチュアの入谷響によるプレーオフにもつれ込んだが、6ホール目を終えて決着がつかず23日に持ち越しとなった。

競技には8人のシード選手(ささきしょうこ、原英莉花、藤田、佐藤心結、木村彩子、尾関、天本ハルカ、川崎春花)を含むプロ78人、アマチュア39人の計117人が出場。

尾関は唯一の2桁となる通算12アンダーでトップ通過した。前日まで静岡で行われた「フジサンケイレディスクラシック」で優勝争いを演じ、その日のうちに千葉まで移動。午前7時10分のスタートに備えた。歩きで36ホールをプレーするのも初めてだったが、「私にとっては睡眠が全く足りなくて、午前中のラウンドは本当に倒れそうなくらい疲れてヘトヘトでした。でも、後半は逆に元気が出てきた」と笑う。

初めてのメジャーを前に「一緒に回れるなら、誰でもうれしい。“ガン見”して、少しでも学ぶことがあればいいな」と海外選手とのラウンドに期待を膨らませる。お気に入りはチョン・インジ(韓国)。2015年に優勝した「日本女子オープン」での堂々としたプレー、美しい所作が脳裏に焼き付いている。今年の会場が9年前に憧れの存在が勝利したランカスターCCというのも縁がある。「出場権獲得はうれしいけど、コースはすごく難しいと思う。練習をたくさんして、予選通過できたら」と表情を引き締めた。

日本勢では過去10年の優勝者で笹生優花(2021年)、前年トップ10入りの畑岡奈紗と古江彩佳、2019年「AIG女子オープン(全英女子)」優勝の渋野日向子、前年大会以降の米ツアー優勝者の稲見萌寧、4月3日時点の世界ランキング75位以内だった山下美夢有、岩井明愛、小祝さくら、西郷真央、岩井千怜、鈴木愛、櫻井心那、西村優菜、神谷そらが出場資格を持つ。仁井優花も前週ハワイ島の地区予選会を突破して切符をつかんだ。

予選は日本のほか、米国23会場、カナダ、ドイツで開催。大会直前5月27日時点の世界ランク75位以内の選手にも出場権が与えられる。