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頼れるのはやっぱりうんこ。

シャチに襲われて絶体絶命だったクジラが、うんこを発射して難を逃れたとIFLSが報じました。

このうんこ、かなりの威力だったようです(注意:ニュースの特性により、「うんこ」という単語がゲシュタルト崩壊している可能性がありますが、意図的ではありません)。

クジラを襲うシャチ

西オーストラリア州南部沖でシャチやクジラに会えるNaturalist CHARTERSのツアーに参加していた人たちは、マッコウクジラの群れを狙うシャチの群れに遭遇しました。マッコウクジラはシャチよりも遥かに大きいので、ターゲットにならないと思われがちですが、子クジラを連れたメスは狙われることがわかっています。

その日もシャチは小さなマッコウクジラをターゲットにしていたらしく、4頭は疲れながらも体を寄せ合い、攻撃を避けるように泳いでいたそう。

しかし、1頭のクジラがシャチに対して尾びれを激しく振ったそのときでした。水面が黒く濁ったのです。

海に広がる煙幕うんこ

ツアーに参加していた海洋生物学者のジェナ・タッカー氏は、その様子を次のように解説しています。

「大きくて色の濃い泡が水面に上がってきました。最初は血かと思いましたが、後から写真や動画を確認してクジラのうんこだとわかったのです」

マッコウクジラは脅威を感じると「防衛的排便(defence defecation)」をすると知られています。尻尾を動かし、うんこを煙幕のように使ってシャチを混乱させ、その隙に逃れる作戦というわけ。

ちなみに、タッカー氏が「血かと思った」と言っていたのは、マッコウクジラが好んで食べるのがイカだから。あの巨大なダイオウイカが大好物なんですよ。

マッコウクジラほどの大きさを誇る生物なら、シャチに襲われたとしても激しく尻尾を振ったり、海底に潜ったりして難を逃れたりできそうなものですが、小手先の技(? )もしっかり使うんですねぇ。

なんだか愛着が湧くな。

“ウンチの化石”って実はスゴい。他の生き物のDNAまで出てきちゃった 糞石は歴史の宝箱。マンモス、オオツノシカとともに氷期を代表する動物として知られる、毛の生えたサイ「ケブカサイ」。最新の技術により、これまで組み立てられたことのなかったケブカサイのミトコンドリアDNAが明らかになりました。見つかったのは化石化したフンから。しかもそのフン、カブカサイのものではなく、中期旧石器時代に死亡したハイエナのフンでした。ハイエナに食べられて消化され、フンに一緒に出てきて化石に https://www.gizmodo.jp/2023/11/scientists-recover-woolly-rhino-dna-fossil-hyena-dung-jpn.html

Source: IFLS