"下道&車中泊"で2100を超える全国のゴルフ場完全制覇に挑戦中の62歳の現役サラリーマン・木村公一さん。自身を漢字から「はむいち」と自己紹介する。漫画『釣りバカ日誌』のハマちゃんこと浜崎伝助が「釣りバカ」なら、はむちゃんは「ゴルフばか」。そんな「はむちゃん」の痛快(!?)ゴルフ人生を綴った「ゴルフばか日誌」の第11話目です!

GW渋滞もなんのその! わかっちゃいるけどやめられないのがゴルフばかの所以?

皆さんはプロのトーナメント開催直後のコースでラウンドしたことがありますか?

私は中日クラウンズのプロアマ戦に参戦する機会はあったものの、ことごとく仕事と重なり……(涙)。で、まあ別のトーナメントのプロアマ戦に参戦した友人が言うには「グリーンの速さはもちろん、コンパクションが想像を絶する硬さで、ショートゲームは全部、“止まらず”“寄らず”“入らず”だった」そうです。

う〜ん、聞くとなおさら1度は挑戦してみたい。ゴルフばかとしては興味津々、と思っていたらお誘いの声がかかりました。

「パナソニックオープンレディースの直後に浜野でラウンドしませんか?」

取引先の梅本祥二さんから嬉しいお言葉。

「行きます、行きます。仕事放り出しても行きたいです」

仕事を放り出す勇気はありませんが、気持ちはそれくらい上ずっていました。

というわけで今回は、梅本さんがメンバーの千葉県の浜野ゴルフクラブと、その前に肩慣らしで埼玉県の吉見ゴルフ場を訪れました。

4月28日(日)午前9時に清州城を出発。例によって国道19号線を中津川→木曽福島→塩尻→岡谷→佐久と北上し、前回と同じ下仁田へ抜けるのはつまらないので、遠回りは覚悟のうえで軽井沢→安中→高崎→深谷へと向かう16号ルートを選択したら、案の定、軽井沢で大渋滞。わかっちゃいるけどやめられないのがゴルフばかのばかたる所以か(笑)。

18時半、東松山の日帰り温泉・野天風呂 蔵の湯 東松山店に到着。GW真っただ中とはいえ9時間半かかりました。よーやるわ。

風呂から上がってセブン-イレブンの納豆野菜パックとカップ麺(計403円)で夕食を摂り、道の駅「よしみ いちごの里」にクルマを停めて22時爆睡。寝たときは暑苦しかったのに、夜中の2時に汗が冷えて寒さで飛び起きました。

神の声に出合った吉見ゴルフ場は大納得の出来!

4月29日(月・祝)5時起床、着替えて5時半出発。またもやセブン-イレブンでカップそばとおにぎりを買い、計350円の朝食。

吉見ゴルフ場には6時10分に到着。パターとアプローチの練習を念入りに。

スタートは8時10分西コース。3人の同伴プレーヤーとカートに乗り、堤防を越えると荒川河川敷とは思えない静寂感としっとり感が漂い、まるで軽井沢か伊勢神宮かと思うようなマイナスイオンが充満していました。

それに開場42年目で樹木もしっかり育っていて、攻め甲斐がありそうなのは一目瞭然。高麗のワングリーンは広々して芝目が強く、カップ周りでギュッギュッと曲がり、めっちゃ楽しい。いや、最近メンタルに凝っていて「難しい」は「楽しい」と言い換えると脳がポジティブに反応するそうで、だから後半は風が強くなってもっと楽しかったです、てか(笑)。

私、西43、中43は大納得。同伴のKさんは家族に内緒できた、というので撮影係になってくれ「岡山のシブコの記事、読みましたよ」と嬉しいお言葉。“下道・車中泊”というなんとも無謀、無為な、ときおり「オレって、なんでこんなことしてるの?」と自問自答したくなるようなことに挑戦していると、そういうお言葉が神の声に聞こえるのです(笑)。

14時半にホールアウト。1時間たっぷり風呂に入って15時半にゴルフ場を出発。道の駅「あずの里・いちはら」を目指すもGWの大渋滞でまったく前に進まない。120キロ、3時間の予定が5時間かかって20時半にやっと到着。夕食は市川のマルエツで50%値引きのおにぎり、いなり、納豆巻きを買って運転しながら食べたので到着即爆睡しました。

的確な読みのキャディさんに助けられた浜野GC

4月30日(火)5時に起床、着替えをしてすぐ出発。6時20分浜野GC着。クラブハウスには入れたものの、受付は7時からなので、クラブハウス内を見学。一昨日までのパナソニックオープンレディースの余韻に浸りました。

スタートは8時24分。グリーンは11フィートの速さ、ピンポジはトーナメント初日の場所というセッティングで、さすがにピンより上や横、斜め上につけると2パットは到底無理、と覚悟したのですが4、6、7、11番はキャディさんの指示通りに打てて1パット。極上のワインをいただいたような至福の時間を味わいました。

キャディ付きでオール歩きのラウンド。トータル2万5千歩も歩いたのは久しぶり。トーナメント開催直後のコースの特徴は、私の場合、グリーンよりもラフにびっくり。たぶんトーナメント仕様なのでしょうが、ラフが「強い」という印象。芯に当たらないし、飛ばないし、もう出すだけ。フェアウェイは広くてビシビシ打てたのですが、球の落としどころには必ずバンカーが。OB1回、池1回、砂5回。途中ずっと小雨に降られましたが、気持ちよく回れました。

木村50・48の98、同伴の増井50・47の97、櫻井53・47の100、梅本51・47の98。

ゆっくり風呂に入り、懇談後、お三方の乗ったバスを見送り、15時半、下道で帰路に。千葉から愛知まで420キロ。アクアラインは通行料金を取られるので国道16号を大回りして東京に出て、246で沼津に出た後はひたすら1号線を西へ。途中2度の仮眠と3度の休憩を経て11時間後の深夜2時半に帰宅。今回もタフなゴルフ紀行でした。

●今回の総走行距離:921キロ
●今回の経費:吉見ゴルフ場1万3400円、浜野GC2万5020円、ガソリン代1万5657円、日帰り温泉800円、飲食費4552円、計5万9429円
●日本のゴルフ場:1003カ所攻略

次回は湯村カンツリークラブ(兵庫県)、茨木髙原カンツリー倶楽部(大阪府)を予定。

Arrange/Kenji Takahashi

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※2024年5月3日9時10分、一部加筆修正しました。