"下道&車中泊"で2100を超える全国のゴルフ場完全制覇に挑戦中の62歳の現役サラリーマン・木村公一さん。自身を漢字から「はむいち」と自己紹介する。漫画『釣りバカ日誌』のハマちゃんこと浜崎伝助が「釣りバカ」なら、はむちゃんは「ゴルフばか」。そんな「はむちゃん」の痛快(!?)ゴルフ人生を綴った「ゴルフばか日誌」の第7話目です!

トーナメント会場近くのルートを選んで西下

3月30日(土)16時に清州城を出発。いつも同じ道ばかりでは飽きるので、大回りは覚悟の上で甚目寺観音→美和町→津島→東海大橋を渡って四日市へ。ちょうどこの時間、車内には東建ホームメイトカップの試合模様がテレビ音声で流れていて、だからなのか、クルマが勝手に会場の東建多度カントリークラブの近くを走ろうと考えたのでした。多分(笑)。

音声では、アマチュアで早稲田大の中野麟太朗が2番アイアンで270ヤード飛ばしてトップタイ、と報じていました。

東海大橋を渡って国道258号を四日市へ抜けるルート。いつも使うルートより40分遠回りしたものの、初めての道、初めての景色に触れてけっこう満足。国道23号から1号線に入り、名阪国道一宮伊賀を右折、木津川へ。

19時40分、伊賀のファミマで夕食のおむすびセット338円、豆乳113円、カップみそ汁110円を買い、車中でいただく。21時半に寝屋川を通過し、道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」に23時半到着。出発から7時間下道ですぐ爆睡。駐車場にはすでに50台が。

3月31日(日)6時起床、三木市→加古川バイパス→岡山へ入り、長船CCまで120キロを一気に走る。朝食は途中のローソンで1番安いカップ味噌ラーメンと1番安いおにぎり。

運転しながら食べて、コースには9時到着、10時34分アウトスタート。

しぶこがジュニア時代に切磋琢磨したコース

長船CCはご存じ、あの渋野日向子がジュニア時代に毎日練習に励んだコース。クラブハウス内のメンバーボードにもプラチナ会員の欄に名前が掲示してありました。岡山三大河川の1つ、吉井川の河川敷にあるコースは風が強く、超アゲインストのあとは超フォローが連続するレイアウトで風に慣れていたから海外で活躍できたのかも。

グリーンは高麗で小さめ。速くなく、遅くなく、常連の同伴者・萩原透さん曰く「よい高麗グリーン」の表現がぴったり。カップ周りで急に方向転換するのでしっかり打たないと入らない「プチ全英」とも。言い得て妙。萩原さん、冬場しかラウンドしないそうなのにめっちゃ上手い。36・43の79。

9番580ヤードパー5に「しぶこの木」があった。ティーイングエリアから240ヤード地点。この木をオーバードライブしないと2打目が打ちにくいのは見た目にも想像がつく。私は購入したばかりのローズゴルフMOE86、300ccのミニドライバーを一閃、フォローの風も味方して木越えの260ヤードは超嬉しかった。年末に週刊ゴルフダイジェストで紹介していたミニドライバー、大枚12万円を投じた価値は十分あり。とてもシンプルな打感で、振りやすいし、曲がらない。ただし2打目をOBしてこのホール、トリ。でスコアは44・47の91。パット数は36。

ほかに10年ぶりにゴルフを再開した斉藤六輔さん48.48の96、三重県鈴鹿市出身の腰の低い小林正明さん49・50の99。

楽しい1日でした。

30年ぶりに懐かしい学友と再会‼お米を送ってくれた思い出も

と思ったらサプライズが。

ハーフ終了後、クラブハウスに戻る際に、堤防の上から激しく手を振る人がいて目を凝らすと大学時代の友人・井上勝博くんではないか! なんと30年ぶりの再会。

「みんなのゴルフダイジェスト」を見て、自宅近くの長船CCでプレーするとわかり、わざわざ激励に駆け付けたのだと。井上くんは日本中がコメ不足パニックに陥った1994年、わざわざ東京の学生寮に岡山のお米をたくさん送ってくれたのです。まずいタイ米やカリフォルニア米しか手に入らなかった当時、岡山のお米は旨かったなあ。

17時に長船CCを出発、国道2号線をひたすら大阪へ。23時、道の駅「しらとりの郷・羽曳野」に到着。とにかく眠かったのですぐ爆睡。

4月1日(月)朝6時に出て堺市中百舌鳥へ同伴の友人を迎えに。友人は仮に与謝野晶子さん(堺市出身)としましょう。

この日は、私の日本のゴルフ場1千コース制覇記念として名門大阪GCを予約、大阪の知人4人で回る予定だったのですが、1千カ所制覇は奥さまの急病などもあって2カ所減のこの日998カ所目。また同伴者は当初予定した3人中2人がキャンセルして、結局、与謝野女史とツーサムでのラウンドになり、そのお迎えにあがったという次第。

大阪GCに着いたのは8時半。スタートは9時20分。ご存じ、「東の井上誠一、西の上田治」と謳われた名匠・上田治の設計だけにその雄大で粗削りなレイアウト、海の見える景観に圧倒され、感動しっ放しでした。

東京勤務時代のいまは亡き上司でゴルフの達人・荒巻均氏がよく話していました「コースを造成するとき、ブルドーザーを使わず、地形の特長を最大限に残しているゴルフ場は素晴らしい」と。大阪GCはまさにそれ。天気もよく、プレーヤーも少なく、豪快な景色をゆっくり味わい、写真を撮りまくりながら1日を堪能しました。よくぞゴルファーにうまれけり!

10番から15番までパー、こりゃ今日はイケるかなとその気になったら、16番パー3で超難しい砲台グリーンを往復ビンタで7を叩いて45・45の90。ラウンドは4カ月ぶりという与謝野女史は150センチの小柄な体で210ヤード飛ばし、スコアも44・45の89で、最後の最後に逆転負け。とにかく、久しぶりにうっとりと感動したコースでした。

16時にコースをあとにし、与謝野女史を堺市に送って帰路に。天理に出て名阪で亀山→1号線→23号線→庄内川を北上し、帰還したのは21時でした。

●日本のゴルフ場:998カ所目
●今回の走行距離:825キロ
●今回の経費:長船CC9420円、大阪GC2万3450円、ガソリン代1万4025円、飲食費9820円、合計5万6715円

今週末は母の法事でゴルフ場攻略はお休み。なので、来週はこれまで攻略した900カ所から想いでのコースを選んで紹介します!