袋麺のラーメンを作る時、裏面の作り方を読んでいるでしょうか。

「いまさら確認しなくても作れるし」と、だいたいで作っている人も多いかもしれません。確かに、インスタントラーメンはそんな風に、「誰でも簡単に作れる」ことも大きな魅力の1つです。

しかし、裏面に書かれたメーカー推奨の作り方は、よりおいしく、安全に食べるためのポイントでもあります。「粉末スープは火を止めてから入れる」と書かれているのも、そのためです。

家庭で作るインスタントラーメンをよりおいしく味わうために、火を止めてから入れる理由を確認しましょう。

火を止めてから粉末スープを入れるのはなぜ

なぜ粉末スープは火を止めてから入れるのでしょうか。ハウス食品のホームページではその疑問に答えています。

鍋の中で粉末スープを麺と一緒に加熱すると、スープ本来の香りが飛ぶことで、風味が変わってしまうことがあります。

ハウス食品グループ ーより引用

さまざまな旨みや香りを閉じ込めた粉末スープは、いわばインスタントラーメンの要。それが知らず知らずのうちに損なわれてしまっているとしたら、非常にもったいないことです。

袋麺でおいしいインスタントラーメンを作るためには、火を止めてから粉末スープを入れましょう。手間のかかることではないので、これからはちょっと気を付けながら、作ってみてください。

つい「ほぐしすぎて」いるかも

袋麺のインスタントラーメンを作る際には、鍋で湯を沸かし、そこに袋麺を入れてゆでていきます。

麺は最初固まった状態なので、お湯の中でほぐしながらゆでていきますが、この時、ほぐしすぎないことがポイントです。

つい「中まで早く火を通したい」という思いからお箸で麵を触りすぎてしまうことが多いのですが、ほぐしすぎると麺の表面からでんぷんが流れ出てしまい、食べた時のツルツル感が失われてしまいます。

お湯に入れたら1分ほどは触らず、1分経ったら麺の裏表をひっくり返してまた1分ゆで、自然とほぐれてきたものをお箸で軽く広げる程度でよいようです。

もちろん、ゆで時間などは商品によっても違うため、まずはきちんとパッケージに書かれた作り方を確認するところから、始めてください。


[文・構成/grape編集部]