2023年8月17日現在も、夏の甲子園(第105回全国高等学校野球選手権記念大会)が大盛り上がりを見せています。

東京都内に暮らす人はもちろんですが、地方でのこの時期の盛り上がりはすさまじいものがあります。

筆者も高校までを野球が人気な某地方で暮らしましたが、地方在住者にとって甲子園は一大エンターテイメントであり、1年の中で、愛郷心が一番燃え上がる時期でもあります。

ここからは、筆者が実際に経験した夏の甲子園の盛り上がりを紹介します。

あるある1.基本的に全試合テレビ観戦する

私の家族だと、高校野球の時期は基本的に全試合観戦するのが当たり前でした。

TV観戦の間に予定が入ったら、向かう車のラジオで試合の状況を追いかけていくので、試合のリアルタイムな経過を逃すことはほぼないという状態。

あるある2.スーパーの店内放送が野球中継になる

地元の高校が勝ち上がっていき、盛り上がりを見せると、スーパーの店内放送で野球中継が流れることも良くあります。

買い物をしながら、みなさん試合経過を追うために耳を澄ましているから、いつもより店内が静かです。

あるある3.お客さんが来たらTVで高校野球を見せるのがマナー

お盆の時期に親戚や親の友人がおうちに来た時は、TVを点けてチャンネルを高校野球に合わせるのが、半ばマナー化していました。

真剣な話をしている時も、みんなTVをチラチラ見て追っているのが印象的でした。

あるある4.いろんな思いはあるけど取りあえず地元を応援する

越境入学者が多い強豪私立には地元民としていろんな思いはあるものの、大会中はそんな話を表に出すのは無粋という考えがあるのか、とりあえず一丸で地元校を応援します。

あるある5.地元が敗退したらお隣の県を応援する

地元の県の高校が敗退したら、勝ち上がっているお隣の県を応援するのが基本中の基本。

筆者の場合、住んでいる地元の高校が敗退した時は、“親戚が住んでいる県の隣接県の高校“という、ほぼ縁のない地域の高校を家族で応援することになりました。

あるある6.父の実家と母の実家が対戦することになると気まずい

お盆に父の実家に帰省して親戚も集まっている中で、父の地元校と母の地元校の対戦が放映されると結構気まずい空気になります。

父方の親戚も、気を遣いながら接しているのが分かり、子どもとしてもどっちを応援しているか、言いにくい状況になります。

あるある7.選手の起用法で親戚と論争する

親戚全員が野球好きの家庭だと、応援している学校が敗退した時に、論争になることもしばしば。

特に、地方大会から投げ続けたエースを交代して敗退してしまった時は、“エースに最後まで投げ続けるべき”派と、“控えの子にも出場させてあげたい”派に分かれて揉めがちです。

あるある8.初戦敗退でも「感動をありがとう」

そんな高校野球熱の強い人たちですが、意外と勝敗へのこだわりはそこまで強くないことが多いです。

初戦で敗退しても、「よく頑張った」と、暖かな雰囲気で賞賛を送るのがマナーです。


筆者が家族や親戚と集まって高校野球を見ていたのは10年ほど前までの話ですが、彼らの高校野球熱は今でも全く覚めていない様子。

今年も、日本中を盛り上げる熱戦を期待しています。