『#ajpw スーパーパワーシリーズ2023』長野・キッセイ文化ホール(松本市/2023年5月14日)
○青柳優馬vs青柳亮生×

 地元・松本凱旋を果たした青柳兄弟による一騎打ちは兄・優馬が勝利。青柳兄弟による新設・UNタッグ獲りをぶち上げた。

 この日、青柳兄弟が故郷・松本に凱旋。しかもメインで兄弟対決が組まれた。兄・優馬が「明日はオフィシャル兄弟喧嘩。弟が一人いなくなったところでバレやしねぇだろ。青柳亮生、ひねり潰してやるからな」と予告すれば、弟・亮生も「ちっちゃい頃からやられてきましたから。明日、松本、青柳兄弟を応援する皆様の前で大恥かかせて、Plus Ultra締めしたい」と積年の恨みを晴らす構えを見せていた。

 地元ファンからの歓声を受けてメインに登場した二人は激しい“兄弟喧嘩"を繰り広げた。亮生が場外へのケブラーダなど空中殺法を放てば、優馬は序盤からエンドゲームで捕らえる積極姿勢をみせる。亮生が雪崩式フランケンシュタイナーで逆襲すると、スピードで兄を翻ろうしてキリモミ式ジャンピングハイキックを見舞った。

 中盤には意地のエルボー合戦で真っ向勝負。亮生がハンドスプリングレッグラリアット、ムーンサルトを放てば、優馬はハンドスプリング攻撃をキャッチしてロックボトムを敢行して譲らず。負けじと亮生がハウザーインパクトで応戦し、スパニッシュフライを敢行してニアフォールに追い込んだが、ファイアーバードは優馬が阻止。最後はスピンキック、ロックスターバスター、THE FOOLと一気にたたみかけて3カウントを奪った。

 地元・松本での青柳兄弟対決は優馬に凱歌。兄の威厳を見せつけた。試合後のリング上で優馬が「次、ここに帰ってくるときは兄弟ともどもビッグになって帰ってきます」と誓えば、兄からマイクを奪った亮生は「次、松本に帰ってくる時はベルトを持ってきちゃいます」と5・29後楽園大会での世界ジュニア戴冠を約束した。

 優馬は青柳兄弟による新たなテーマをぶち上げた。UNタッグ王座獲りだ。同王座はPWFが認可し、天龍プロジェクトが認定する新設ベルト。天龍プロジェクト6・10GENスポーツパレス大会で初代王者決定ワンデートーナメントが行われる。「やはり兄弟と言えばタッグベルトが欲しいんじゃねぇか」と提案した優馬は、アジアタッグ電流爆破と勘違いした亮生に「実は秘密裏にPWFに取り合って、俺たち兄弟がそのトーナメントに参加するように、もう許可をもらってきてるんだ」と告白。「近々、青柳兄弟が外に向けて動くことになるからな。みんな、プロレス界は全日本プロレスだけじゃないぞ。青柳兄弟がプロレス界を引っかき回して大いに盛り上げてやるからな」と宣言してみせた。

 ともにシングルでの栄冠は手にしているが、青柳兄弟によるタイトルは未戴冠。二人は新設ベルトを手にするべく天龍プロジェクトに乗り込むことになりそうだ。

【試合後の優馬&亮生】
▼優馬「何とかお兄ちゃんの威厳は保つことができたな。次の後楽園ホール、29日か。5月29日、後楽園ホールでは弟・青柳亮生が土井成樹から世界ジュニアのベルトを取り返してくれると、兄は心から信じていますので、頼むぞ弟よ」

▼亮生「任せてください。素晴らしいウォーミングアップになりました」

▼優馬「ウォーミングアップ? 負けといて?」

▼亮生「とにかく29日だ、次は。土井成樹、必ず青柳亮生が世界ジュニア取り戻して、また松本に帰ってきますから、お待ちください、松本の皆さん」

▼優馬「全日本プロレスジュニアは俺の弟・亮生に任せるとして、ヘビー級はまだまだ特に結果出してないけど、お兄ちゃんが全日本プロレス大いに盛り上げてやりますよ。そして俺は俺で、とある計画を立てているんだ。やはり兄弟と言えばタッグベルトが欲しいんじゃねぇかと」

▼亮生「電流爆破だ」

▼優馬「違う違う、電流爆破じゃない。兄弟で電流爆破もいいような気がするけど、そうじゃない」

▼亮生「ドッカーン!」

▼優馬「ドッカーンしない。別の意味でドッカーンさせる。知ってるか? 新たにPWFによって認可されたUNタッグというベルトが天龍プロジェクトによって作られたらしいんだ」

▼亮生「聞いてます、聞いてます」

▼優馬「俺は実は秘密裏にPWFに取り合って、俺たち兄弟がそのトーナメントに参加するように、もう許可をもらってきてるんだ」

▼亮生「えぇ!?」

▼優馬「そういうことだ。近々、青柳兄弟が外に向けて動くことになるからな。みんな、プロレス界は全日本プロレスだけじゃないぞ。青柳兄弟がプロレス界を引っかき回して大いに盛り上げてやるからな」

▼亮生「そういうことだ!」