『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』東京・後楽園ホール(2024年5月13日)
Bブロック公式戦 ○KUSHIDAvsSHO×

 KUSHIDAが2年連続でSHOを下してスーパージュニア2連勝。王者撃破の結果を出したことでIWGPジュニア挑戦を視野に入れた。

 負傷欠場のYOHに代わってスーパージュニアにエントリーしたKUSHIDAは開幕戦で高橋ヒロムに快勝。最高の形でリーグ戦をスタートさせた。2戦目の相手はIWGPジュニア王者のSHO。昨年の公式戦ではホバーボードロックで勝利しているだけに、自信を持って試合に臨んだ。

 試合前にマイクを持ったSHOは「KUSHIDAさんってYOHの補欠ですよね。ということは、スーパージュニアに出れたのも俺のおかげでしょ。ということは、勝ち点2くださいよ」とニヤリ。「こんな雨の中で来ている暇人どもに試合を見せる必要ねえだろうが」と暴言を吐くと、「大丈夫です。KUSHIDAさんはここで2点失っても、きっと準決勝行けますよ。それとも準決勝行ける自信ない? ビビってる? 怖いんですか。この腰抜けが!」と執ように挑発した。

 怒ったKUSHIAが襲いかかり、ドロップキック、倒立キックで場外戦へ。KUSHIDAはIWGPジュニアのベルトを掴むと、あえてリングに押し込んだ。SHOがそれを取ろうとした瞬間、左腕にサッカーボールキックを一撃。得意の腕攻めを仕掛けていく。だが、SHOがレフェリーの注意を引きつけているスキに、高橋裕二郎が乱入。場外でKUSHIDAを痛めつけると、一転してSHOペースに傾いた。

 SHOも左腕に照準。鉄柱に固定した状態でパイプイスで痛打すると、アームロックで絞め上げた。KUSHIDAは飛びつき十字固めで反撃を狙ったものの、SHOはすぐさまロープに逃れる。そして、ミドルキックでKUSHIDAの左腕を狙い撃ち。マサヒロタナカをキャッチして指を絞めると、レフェリーを盾にしてからスピアーで突っ込んだ。KUSHIDAは腕十字で切り返し、三角絞めに移行するが、SHOは力ずくで抱え上げて、マットに叩きつける。

 負けじとKUSHIDAも腕をミドルキックで蹴り上げ、ハンドスプリングエルボーからホバーボードロックを狙って飛びついた。SHOがこらえてロープ際に移動すると、裕二郎がケインで痛打して加勢。さらに、SHOがレフェリーの注意を引きつけているスキに、裕二郎はリング上でもケインで殴りかかろうとする。しかし、KUSHIDAはマサヒロタナカをぶち込んで返り討ちに。SHOは背後から詰め寄り、金的攻撃を決めると、ショックアローを狙うが、KUSHIDAは上手く切り返し、ジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪った。

 試合後、SHO&裕二郎に暴行を受けたKUSHIDAだったが、パートナーのケビン・ナイトが救出に飛び込み、事なきを得た。

 KUSHIDAが乱戦を制して2年連続SHO狩り。開幕2連勝を果たした。「勝っちまったな、おい。今がベスト!」と実感するKUSHIDAは王者撃破の結果を出し、「どういうことか分かるか? どういうことか分かってるか? 自分。IWGPジュニアヘビー級チャンピオンに勝ったんだ。いつでもどこでも挑戦できる権利、いただきました。どのタイミングで使うかは内緒話だ」とベルト挑戦を視野に。王者・SHOへ向けて「ベルト持っている間に、お前のレスラーとしての価値をあのベルトの価値に引き上げてもらうんだな。俺が挑戦するまでに」と投げかけた。

 次戦は5・16高崎大会。KUSHIDAはフランシスコ・アキラ、SHOはニンジャ・マックと対戦する。

【試合後のKUSHIDA】

▼KUSHIDA「負けると思いました? 勝っちまったな、オイ! 今がベスト! あの時よりベストなんだ。ケビン、ありがとう!」

▼ナイト「ハイ!」

▼KUSHIDA「助かった! 悪い! (ナイトとグータッチ)」

▼ナイト「(※日本語で)オメデトー(※と言って先に引き上げる)」

▼KUSHIDA「ありがとう! 2勝目だ。どういうことかわかるか? どういうことかわかってるか、自分? IWGPジュニアヘビー級チャンピオンに勝ったんだ。いつでもどこでも挑戦できる権利、いただきました。どのタイミングで使うかは、内緒話だ。OK! SHO、忘れず、ベルト持っている間に、お前のレスラーとしての価値をあのベルトに、あのベルトの価値に引き上げてもらうんだな。持っている間に、俺が挑戦するまでに」


【試合後のSHO】

▼SHO「(※床に座り込み、左ヒジを押さえながら)クソが! YOHの補欠の分際でよぉ、オイ、最後はお仲間連れて、セコいことやってんじゃねえ、このクソッタレが! 俺を誰だと思ってんだ。(※IWGPジュニアのベルトを叩いて)チャンピオンやぞ! お? 誰のおかげで『BEST OF THE SUPER Jr.』出れたと思ってんだ。俺がYOHを秒殺したからやろが。お前、それがなかったらこのリングに立ててねえんだオイ! じゃあよぉ、この俺がお前を立たせねえようにしてやる。次、誰だ?」

――……

▼SHO「あ? 名前も出てこねえ。そういうことだ。足元に立つまでもねえんだ、俺の! 次の相手にはこのチャンピオンの強さを思い知らせてやるぞオイ、オイわかったか。格が違うんだよ!」