大手機械メーカー「IHI」の子会社がエンジンの測定データを改ざんしていた問題で、対象のエンジンはJR北海道にも納入されていましたが、今のところトラブルなどの報告はないということです。

 陸上用などのエンジンを製造する「IHI原動機」は、群馬県と新潟県の工場で試運転の測定データについて実際に測定されたものと異なる数値を記載していたと明らかにしました。 

 群馬と新潟の工場には25日、国土交通省が立ち入り検査に入り、事実関係の確認が行われています。

 対象のエンジンはJR北海道の気動車にも納入されていますが、JRによりますと現時点ではトラブルの報告はないということです。

 また、JRはこれまでにIHI側から連絡がなく、どの車両に対象のエンジンが使われているか把握できていないとした上で、「定期検査で異常は確認されず、列車の運行に支障はない」とコメントしています。