画像は林晃汰



田辺一球note より<5月14日(坊ちゃんスタジアム)18時開始予定のヤクルト−広島5回戦のみどころ>を転載する。




予告先発は広島が床田(3勝2敗)、ヤクルトが小沢(0勝3敗)

12日にマツダスタジアムで開催予定だった広島−中日戦は雨天中止となった。

同日、選手会長で開幕戦を含めてここまで22試合で四番に入った堂林が出場登録を抹消された。すでに指摘してきたように、堂林は持ち味であるセンターから右方向への角度のある打球が飛ばなくなって久しい。そんな状態は堂林にあらず、だから二軍再調整も止む無し、だ。

 

 

もっと大事なのは、先発予定だったハッチがそのまま二軍に落とされたことだ。このチャンネルの12日の「みどころ」では以下のように綴った。

<きょうのデーゲームはハッチと高橋宏斗の予告先発。敗戦確率は80パーセント(当チャンネル予想)で、広島県南部の降水確率は正午まで、正午からとも100ペーセントなので、試合は雨天中止となる方が負けないですむ。(楽しみにして遠方から来られるファンのためにも中止決定は早めに!お願いします)>

<5月6日の阪神戦(マツダスタジアム)登板予定が雨で流れたハッチは4月25日のヤクルト戦(神宮球場)で投げて以来の登板になる。それでなくても不安な投球内容が続いているのに、間が空き過ぎた。ここまで3試合で0勝2敗、防御率7・62。その神宮ではオスナに満塁弾を許すなど2回6失点だった。ここまで左打者の被打率は・348、一方で中日・細川、巨人・萩尾と右打者に3度、柵越えされている。>

<高橋宏斗は前回、5月5日のヤクルト戦(神宮球場)で8回2/3、3安打11三振の失点3も自責0で勝ち投手。>

<その前が4月28日のバンテリンドームナゴヤで延長12回スコアレスドローゲーム。九里と投げ合い、7回3安打無失点。(九里も7回4安打無失点)。安打は野間と秋山と四番松山。>

<以上、ハッチと高橋宏斗のデータから新井監督が勝機を見出すことは難しい。仮に雨の中プレーボールがかかっても、また“零封”されることになりかねない。>

引用は以上

 

 

もしも、この記事を新井監督が読んでいたとしたら苦笑いだっただろう。戦わないことで勝率5割をキープできた。

そう、勝率5割だから悲観する材料はない。九里に7戦勝ちがついていなくても負け越していない。素晴らしい!32試合で7度も完封負けをしてもそうだから、むしろ逞しいではないか!

 

 

さて…

松山市の坊ちゃんスタジアムは、広島市民にとっても馴染み深い場所だ。意外に思われるかもしれないが、市内から親子連れが自転車とフェリーを使って手軽に行けたりする。

新井監督も12日の雨天中止のあと番記者らの問いかけに答えて“松山大好き”をアピールしていた。

プロ4年目、まだ怖いもの知らず?だった2002年、同スタジアムであったオールスター戦に初出場して強烈な逆風の中、左翼線に叩き込んだ。きのうのことのようでもあり…
時が経つのはあっという間だ。

 

ヤクルトは現在、最下位だが、そうは言っても15勝18敗2分け。3連勝すれば5割。チーム打率・248、同本塁打26本、同143得点はリーグトップ。あなどれないが両翼99・1メートル広い坊ちゃんスタジアムなのは救い?

床田は早くもこれが今季3度目の対戦になる。

まず今季初登板、開幕から4戦目(マツダスタジアム)で7回4安打9三振1四球の無失点で勝ち負けつかず。オスナは内野安打1本、村上は1安打(1盗塁)2三振、サンタナは3連続三振、今季打つ方でも成長著しい長岡の3の0に抑えた。

この時投げ立ったのが小沢。こちらは6回2安打(秋山と床田の単打)でやはり勝ち負けつかず。

2度目は4月23日の神宮球場で8回4安打7三振2四球の無失点、勝ち投手。オスナ3の0、村上3の0で2三振、サンタナ3の1、長岡2打席連続三振。

以上、2試合を見た限り、床田vsヤクルト打線は床田に分がある。

 

あとは堂林に代わって上がってきた林に援護弾でも出れば、文句なし!の展開。林の二軍戦成績は28試合で打率・240、1本塁打。スタメンを外されることもあり、好調とはいいがたい。持ち味は長打、柵越え。二軍戦で5、6発は打っていないと厳しい。

だが、2月のキャンプ、3月のオープン戦を通じて積み重ねてきたものはたくさんあるはずだ。高卒6年目の今季、もしまた“不発”に終われば置かれた状況は際めて厳しいものになる。

新井監督は早くから林の飛ばす力には注目していた。力みは厳禁!飛ばすために大事なのはゴルフでも重要視される”ミート率”…。