8月にOSK日本歌劇団を退団するトップスター・楊琳(やん・りん)と、娘役トップスター・舞美(まいみ)りらのサヨナラ公演となる京都・南座での「レビュー in Kyoto」(7月13日〜21日)の取材会が19日、大阪市内で行われた。

 14日に大阪松竹座で「レビュー 春のおどり」を終えたばかり。千秋楽のサヨナラショーでは客席でペンライトが揺れており、楊は「本当にカラフルな素敵な温かい波がお客様の方から流れてきたので、それはすごく美しかったです。緊張よりも幸せと感謝の気持ちが勝って、しっかり務められました」とにっこり。京都出身の舞美は、地元・京都公演に「夏にぴったりの作品で、大好きな夏に、大好きな京都・南座のステージ。思う存分踊り狂います!」と宣言した。

 この日午前中には、102期生6人の入所式が行われた。式典に出席した楊は「この子たちが今日からこのOSKの道を歩んでいくんだって思ったら、本当にすごくまぶしく見えて、このタイミングで自分の原点に帰れて良かったなって思います」と笑顔。自身がOSKに残したものについては「稽古場での大きい笑い声でしょうか。『なんかあの人、笑い声大きかったよね』って思ってもらえたらいいかな」と笑わせた。翼和希(つばさ・かずき)は「私は今、上級生の背中を追いかけている最中ですが、自分の技術向上はもちろん、志や感謝の気持ちという目に見えないものを劇団員全員が持って、お客様にお返ししていければ」と、気持ちの大切さを説いた。

 南座公演では大阪松竹座公演の内容を一部変更し、南座で過去に上演した作品の名場面が追加される。華月奏(はなづき・そう)は「どの場面も一期一会。いろんなテイストの踊りや、いつもとは異なる演出もあるので、そういった変化も楽しみたいです」と意欲的。娘役トップスターの千咲(ちさき)えみは「OSKは娘役も男役に負けず、同じ場面で同じ振りをいかにかっこよく踊れるかというのも魅力のひとつだと思っています」と“ダンスのOSK”の本領発揮を約束した。