歌手・美輪明宏が、26日放送のNHK Eテレ「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」(午後10時)に出演。義父から「新しくできた彼女に会ってほしい」と言われ、モヤモヤしている女性の相談に原因は相談者自身にあると指摘した。

 同番組は美輪が相談者のモヤモヤに耳を傾け、珠玉の言葉を紡ぐ相談室。仲良くしていた義母の他界後、義父の態度に戸惑っている女性が登場。義母が亡くなって半年ほどで、「新しい彼女ができたので会ってほしい」と言われるが、「気持ちが追いつかない」と言う。

 この女性は「向こうの家庭に(義理の)父が入り込んでいる」と心配。義父が自分に断りなく息子を彼女に会わせたり、義母の遺骨もその彼女が引き取ると言っており、「義母の供養とか、お線香をあげ続けてくれるとか…」と不安な点を列挙した。すると美輪は「やってみなけりゃ分からないわね。お義父さんだって(その女性の本質を)見抜いていると思いますよ」と反論。さらに相談者の心を見透かすかのように、「何が引っかかるんですか」と質問を続けた。

 女性の実父は酒を飲むと暴力をふるい、実母からは「生まれる予定のない子」と言われたという。実の両親との関係が良くなかった分、優しかった義母を裏切りたくない、義父の彼女と会えないと悩んでいた。だが美輪は「お義母さんは自分がいないとお義父さんも不自由でかわいそう、そういう考えをする人だったのではないの」と指摘。「そうだと思います」と答える女性に、「そうならないように妨げているのはあなたよ。『後妻なんてとんでもない』、そういう人じゃないでしょ。遺志をついでおあげなさい」とズバリ。

 美輪は女性がこう考える理由を「育った家があべこべの家だったから、いろんな叢雲(むらくも)が邪魔していたわけ。まず疑心暗鬼が先にきちゃう、それをしっかり切っちゃいなさい」と分析し、考えを改めるように諭した。