俳優の妻夫木聡(43)と渡辺謙(64)が5日、都内でテレビ東京開局60周年特別企画ドラマ「生きとし生けるもの」(6日・後8時)の記者会見に出席した。

 フジテレビ系ドラマ「ロングバケーション」(96年)などで知られる脚本家・北川悦吏子氏(62)が「生と死」を題材にしたヒューマンドラマ。人生に悩む内科医を演じた妻夫木は、北川氏とはTBS系ドラマ「オレンジデイズ」(04年)以来のタッグに「ちょうど20年前。怖いですね」と苦笑いしつつ、「またご一緒させていただいて、感慨深かったです。北川さんの脚本は事実だけでなく、その裏に隠された言葉にならない何かを書いてくださっている」とかみ締めた。

 共演の杉野遥亮(28)が「印象深いシーン」に、妻夫木と渡辺がバイクに乗る場面を挙げると、妻夫木は「久しぶりの運転で後ろに渡辺謙さんを乗せて、芝居とはいえ、気が気じゃなかった」と振り返った。一方、北川氏からのオファーを何度か断ったが、最後は根負けして出演を決めたという渡辺は「生と死を扱う話ですけど、ある種、風のような作品。途中は強風もありますけど、最後はそよ風のようなドラマ。北川悦吏子の風を感じてもらえれば」と呼びかけた。