DeNAは16日、筒香嘉智内野手(32)の獲得を発表した。3年契約で2年目までの年俸は3億円で、3年目は変動制となる(金額は推定)。背番号は渡米後から空き番号となっていた「25」を再び背負う。午後2時25分の“ツツゴータイム”に合わせて公表。18日の午後6時からは本拠・横浜スタジアムでファンを無料で招待し、異例の公開入団会見が行われる。

 筒香は横浜高から2010年にドラフト1位で横浜(現DeNA)に入団し、16年に本塁打と打点の2冠に輝くなど主砲としてチームを19年まで支えた。

 その年のオフにポスティングシステムを利用し渡米後は決して順風満帆ではなかった。球団では打撃技術だけでなく、マイナーを含めたさまざまな経験を積んできた背景も評価した。現役時代、ともにプレーした三浦大輔監督(50)は「横浜のために頑張ります」と数日前に電話で直接連絡を受けたことを明かし「もちろん打撃もそうだけど、野球に取り組む姿勢、いろんな経験を大きな財産としてもたらしてくれる」と再会を心待ちにした。

 すでにユニホームなどのグッズが発売されるなど5年ぶり復帰へ盛り上がっている。18日の会見当日は一部売店もオープンする予定だ。巨人を含めた複数球団との争奪戦を制したDeNA。26年ぶりの優勝へ筒香が大きな戦力となる。

 〇…巨人・阿部監督がDeNA復帰の筒香にエールを送った。「ウチも獲得にいってたのは事実。残念っちゃ残念だけど、彼の人生だから。いろんな苦渋の選択をして日本に帰ってきたんだろうしね。いち野球人として、1年でも長く頑張ってもらいたい。敵にはなるけど、いい試合ができるように。セ・リーグがこれでもっと盛り上がればいい」と、コメントした。