ラグビー・リーグワン1部で昨季準優勝の埼玉(旧パナソニック)は、レギュラーシーズン14連勝をかけてトヨタ(旧トヨタ自動車)との一戦(20日、パロマ瑞穂ラグビー場)に臨む。2試合ぶりに登録メンバーに入ったフッカー堀江翔太が18日、熊谷市内で取材に応じ「トヨタはタレントもそろって個人の強さもある。チームとして止めたい」と気合を入れた。

 負け無しで1位の埼玉はすでに、上位4チームによるプレーオフ(PO)進出を決めている。現在6位でPO争いに加わるトヨタの挑戦を受けるが、堀江は「1試合1試合成長したいという気持ちは変わらない」と、チームの姿勢を代弁する。今季限りでの引退を表明している38歳。決勝まで進めば残り5試合の現役生活だが「まだ実感は湧かない。次の試合はもっとこうした方がいいとか、ああした方かいいかなとかは、変わらず考えているので。変わらないです」と、淡々と語った。

 終盤戦に向けては「平常心」を強調。堀江は「ここからは、気持ちが焦ってくる。終わりが見えると焦ってミスが多くなるので。焦らずに、自分のやることをやっていきたい」と表情を引き締める。SH内田啓介も引退を表明している今季、チームは両雄の有終の美を見据える。「(チームメートが)一生懸命やってくれているのを見ると、それが誰のためかは分からないけど、なんとなく僕の最後のシーズンと言うことで、うれしい気持ちもある」と堀江。「僕もその期待に応えたい」と、2季ぶりの王座奪還を誓った。