ラグビー・リーグワン1部で昨季準優勝の埼玉(旧パナソニック)は、レギュラーシーズン14連勝をかけてトヨタ(旧トヨタ自動車)との一戦(20日、パロマ瑞穂ラグビー場)に臨む。ここまで12試合で先発し、次戦も9番に入ったSH小山大輝が18日、埼玉・熊谷市内で取材対応。「前回のトヨタ戦(43〇27)から対策もしつつ、次の試合に向けた準備をしている」と表情を引き締めた。

 相手はフランカーに日本代表の姫野和樹や、NO8に南アフリカ代表のP・デュトイ、ハーフ団にニュージーランド代表のA・スミス、B・バレットらタレントぞろいのトヨタ。FW陣が強力で、前戦は前半8―27と圧倒された。小山は「トヨタには近場で強い選手を当てられて、アーロン・スミスさんとデカイFWでゲインを取ってくる感じだった」と警戒。一方で、埼玉も今季は前半からエンジン全開の試合を目指しているとし「去年はスロースターターと言われていたけど、今年はチームとして前半からしっかり行くぞ、という感じ」と腕をまくった。

 対戦相手の“分析”も怠らない。トヨタのSHスミスは17日に、プロ野球の中日戦で始球式に登場。小山は「投げていましたよね」としっかりチェックしていた。自身も2017年に西武の始球式で登板。小学1年から中学3年まで野球少年で、強肩の遊撃手だったという小山は121キロの剛腕を披露した。81キロのストライクを投げ込んだスミスの投球に「(野球の)スローは、勝ってましたね」とニヤリ。ラグビー界では世界的スターとの今季2度目の対決に「ラグビーでも、勝ちます! チームが優勝して、チャンスがあれば…」と7年ぶりの“再登板”も期待していた。