巨人の井上温大投手(22)が、20日の広島戦(マツダ)で今季初先発する。19日は敵地でキャッチボールや傾斜を使っての軽めの投球などで調整。「せっかく頂いたチャンス。長いイニングというより一人ひとりの打者をしっかり打ち取っていくことに集中して投げていきたい」。白星を挙げれば、プロ初勝利を飾った22年9月23日・中日戦(バンテリンD)以来となる。

 今季は開幕を2軍で迎えたが、5日に中継ぎ補充で1軍昇格。13日の広島戦(東京D)では、先発した堀田の2番手として0―0の5回から登板し、2回無安打無失点と好投した。「いつもはストレート、スライダー(ばかり)になってしまうけど、カーブだったり、フォークを1球で打ってもらって、アウトを取ったりできた。実戦でもだいぶ使えるようになってきた」と手応えを口にした。

 昨季の初登板もマツダでの広島戦。「マウンドは投げたことがあるので心配はない。広島は足を使う攻撃が多いので、自分の間合いだったりクイックを多く使って、走られないように警戒していきたい」とテーマを掲げた。昨季、つかみ取れなかった先発ローテに定着するため、力いっぱい左腕を振る。