J1北海道コンサドーレ札幌MF近藤友喜(23)が、右サイドを席巻し、最下位脱出へとつなげる。札幌は24日、ホーム・湘南戦(27日)に向けて、宮の沢で紅白戦を行った。主力組の右ウィングバックに入った近藤は、前節の広島戦で前半までで交代となった。「悔しいけど、またやるしかないので」と雪辱を誓う。

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 広島戦では1―1で勝ち点1は手にするも、近藤が出場していた前半は押し込まれる展開が続いた。「前線でボールを持ちたかったが、ちょっと弱気というか、後ろに下げることも多かった。代えられて仕方ない内容だった」。そう反省した上で「(昨年まで所属した)横浜FCの時は10回ボールが来たら10回仕掛ける感じだったが、今は2回に1回、3回に1回となっている。湘南戦では広島戦でできなかったことを逆に自分ができれば。走り負けず、もっと積極的にやっていきたい」。前に前に出て主導権を握り、相手に仕事はさせない。

 18位の湘南に勝てば最下位を脱し、他の状況次第で残留圏(17位以内)浮上もあり得る。J1ホーム通算300得点まであと1とした戦い。「僕が前線でボールに触る回数が増えれば、全体としても、もっと攻撃にいけると思うので」。近藤が思いを体現した先に、巻き返しへの道が開ける。

(砂田 秀人)