◆パ・リーグ 楽天5―1日本ハム(25日・楽天モバイル)

 岸が7回8安打1失点で今季4試合目にして初勝利をつかみ取った。お立ち台に上がった39歳のベテランは「なんとか勝てて良かった」と胸をなで下ろした。

 最後まで冷静に腕を振った。6回1死一、二塁から田宮に適時右前打を許した以外は伸びのある140キロ台の直球と代名詞のカーブを武器に粘り強く無失点で切り抜けた。前日の雨天中止からスライドして迎えたが「前日のそわそわするのが1日増えるのは嫌でしたけど、結果的には良かったかな」とうなずいた。

 これで通算159勝目。新人から18年連続勝利となり、現役ではヤクルト・石川、中日・涌井に次ぐ単独3位に浮上した。「自分が一番驚いていますからね。ここまでやれているのが。一番(感謝しているの)は支えてくれる家族ですかね」と語った。

 勝利への意欲は衰えを知らない。地元宮城出身の右腕は、きっぱりと言い切った。「1軍で投げさせていただいている以上は2ケタ勝利を目指していきたい」。達成すれば11勝を挙げた18年以来、6年ぶりとなる目標へ白星を積み重ねていく。(太田 和樹)

◆現役投手勝利数    

〈1〉ヤクルト・石川雅規 185勝185敗

〈2〉中日・涌井秀章 161勝156敗

〈3〉楽天・岸孝之 159勝111敗

〈4〉ソフトバンク・和田毅 158勝 87敗

〈5〉巨人・菅野智之 124勝 71敗