陸上の織田記念(29日、広島広域公園競技場)に出場する日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)が28日、同会場での前日練習後に取材に応じた。「毎年一生懸命ベストを尽くすつもりでやっていますが、今年は特に4大会目の五輪が懸かっています。気持ちもすごい入って練習をやってきましたし、精いっぱい、切符を取るために頑張りたい」と決意を込めた。

 今大会は今シーズンの国内初戦となるが、開催地の広島は山縣の生まれ故郷。「織田記念があるおかげで良い雰囲気の中でレースできる。毎年楽しみにしています」と思いはより強くなる。「明日のレースでは中間で一つスピードを上げられるかどうかが鍵になってくると思っています。スタートで焦らずに出て、中間につなげられるような伸びのあるレースができればと思っています」と目標を定めた。

 山縣は今季、2月にオーストラリア・アデレードで行われた競技会で今季初戦に臨み10秒34(追い風0・9メートル)。第2戦はオーストラリア・シドニーで10秒45(無風)をマークしている。

 同大会の男子100メートルには昨年の世界選手権代表の坂井隆一郎(大阪ガス)、多田修平(住友電工)ら。男子3000メートル障害で昨年の世界選手権6位入賞の三浦龍司(スバル)も同種目今季初戦としてエントリー。男子110メートル障害の村竹ラシッド(JAL)も今季初戦に臨む。