◆パ・リーグ オリックス3―6ロッテ(1日・ほっともっと神戸)

 殊勲のロッテ・安田が二塁ベース上で、ナインに両人さし指を向け、喜びを爆発させた。9回、1点差に迫りなおも1死満塁の絶好機。NPB通算250セーブの偉業がかかる守護神・平野の143キロの外角低めの直球を逆方向にはじき返すと、打球はレフトの頭上を越えた。逆転の2点適時二塁打に「『抜けてくれ!』という感じだった。思いが届いてよかった」と目を細めた。

 開幕直後の4月2日に腰痛で選手登録を抹消され、27日に1軍復帰を果たしたばかりだった。吉井監督が「外国人頼みにならずに若い子がしっかり打たないと、マリーンズは前に進まない。安田と山口が打てば、このチームはいい方向に行く」と期待を寄せる左の大砲がようやく期待に応えた。

 最終回の怒とうの5得点で2連勝。4位タイをキープした。「出遅れてしまったので、ここから盛り返したい。もっともっとアピールして、自分の居場所をつかむのも、シーズンを通して頑張りたい」と安田。5月から打って打って、打ちまくる。(竹内 夏紀)