◇プロバスケットボールB1リーグ・第36節 FE名古屋77−70富山(4日、富山市総合体育館)

 中地区8位の富山グラウジーズは、70−77で同5位のファイティングイーグルス名古屋に逆転負けし、リーグワースト記録更新の31連敗を喫した。前半は好守も見せて44−38とリードしたが、第3クォーター(Q)は攻撃がかみ合わずに逆転を許した。最後まで気迫のプレーで会場を盛り上げたが、追いつくことは出来なかった。PG宇都直輝(32)は「シーズンで4勝のチームなのに、これだけ集まって頂いて感謝します。約束は出来ないですが、明日は勝つ気持ちで挑みます」と率直な気持ちを語った。

 守備ではマンツーマンとゾーンディフェンスを効果的に使い、時間帯によっては体を寄せて密着マーク。効果的な場面もあったが、最後まで続かなかった。ターンオーバーが19回と多かったことに対し、チームを指揮する桜木ジェイアール・スーパーバイジングコーチは「ターンオーバーからの失点が29点あった。後半はターンオーバーからのトランディションを止めることが出来なかった」と指摘した。

 敗れはしたが、26年に開幕するBリーグプレミアの参入条件の一つである1試合平均4000人達成まであと一息となった。この日は5583人が来場し、平均4134人となった。5日の今季最終戦で、113人が来場すれば平均4000人を達成する。プレミアのライセンス取得に向け、今季の売上金は9億円を達成見込みで、ホームアリーナの富山市総合体育館の改修も予定しており、3次審査での条件をクリアできる見込みだ。B2降格という厳しい現実もあるが、多くのファンに支持されているのも事実。来季に向けて、まずは連敗をストップさせるしかない。(中田 康博)

 ○…FE名古屋の川辺泰三HCは「前半と後半の違いが大きかった。攻撃の遂行力や、守備でのコンタクト、リバウンドなど、細かいところからエナジーまで、後半は全員が準備してくれた。明日は全員でインテンシティ(強度)の高いバスケを遂行したい」