◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上尚弥―元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級1位・石田匠(5月6日、東京ドーム)

 東京ドーム興行の前日計量が5日、都内のホテルで行われ、2度目の防衛を目指すWBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)はリミットから100グラム軽い53・4キロで一発パス。挑戦者の同級1位・石田匠(井岡)も53・4キロでクリアした。

 戦績は28歳の井上拓が19勝(5KO)1敗、32歳の石田が34勝(17KO)3敗。

 計量後、両選手は取材に応じた。井上拓は「前回(2月のアンカハス=フィリピン=戦、9回KO勝ち)同様に、いい感じで仕上がった。あしたが楽しみ」と意欲を示した。身長164センチ、リーチ163センチの井上拓は石田より身長で9センチ、リーチで14センチ劣るが「身長差など体格は想定内。ジャブの差し合いも緊張感がある」と気にしない。

 「明日は何もさせずに、しっかりKOで勝ちたい。プロで試合をやる以上は狙っていきたい」と井上拓。兄の4団体世界スーパーバンタム級統一王者・尚弥(大橋)と同日に世界戦を行うのは2019年11月以来だが「5年ぶりの、兄弟の世界戦。最高のバトンを渡すだけ」と力を込めた。

 一方、挑戦者の石田は計量を終えて「ホッとしています。明日が楽しみ」と、こちらも気合十分。東京ドームでの試合については「楽しみな部分はあるが、チャンピオンだけを見ている。バチバチにいきたい」と闘志を見せた。前日、西田凌佑(六島)がエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定勝ちして、IBF世界バンタム級王座を奪取した。「同じ関西勢として、僕もベルトを持って帰ります」と後に続くと誓った。

 試合はPrime Videoでライブ配信される。

 なお、当日券は東京ドーム22番ゲート付近のチケット売り場で6日14時から販売される。