◆パ・リーグ 楽天1―4ロッテ(5日・楽天モバイル)

 楽天は石原彪捕手(25)の奮闘もむなしく、ロッテに連敗し5位転落。満員御礼となった本拠地で、3度目のカード勝ち越しはならなかった。

 チームは計5安打で1得点と貧打にあえぐ中、8年目捕手が安打を量産した。ハイライトは2点を追う3回先頭だ。小島の143キロの直球を振り抜くと、高く舞い上がった打球は左翼席で弾んだ。本拠地初アーチとなる2号ソロに「昨日(4日は)0点で先制点というところでもとられてしまって。ほんと打てて良かったなって思います」と手応えをにじませた。

 3打数3安打1打点と躍動した石原について今江監督は「打つ方では本当に頑張っていますし、彼は本当に今年一番成長を今のところはしている選手。頑張ってくれていると思います」と一定の評価を与えた。

 「こどもの日」に悔しい敗戦となったが、下を向いてはいられない。自身の幼少期について聞かれた石原は「よく怒られていましたね。あんま言えないです。やばくはないですけど(笑い)」と明るい口調で報道陣を爆笑させた。この悔しさも糧とし、東北の子どもたちにも笑顔を届ける。