◆バレーボール 北海道中学生選抜優勝大会▽女子決勝 札幌大谷2−0音更下音更(5日・芦別市総合体育館)

 札幌大谷が3年連続のアベック優勝を達成した。女子決勝は、172センチの長身セッター・高山瑚都主将(3年)が攻守でチームを引っ張り、音更下音更を2―0で下し、3年連続14度目のV。男子決勝は稚内合同・幌延にストレート勝ちし、3年連続4度目の優勝を飾った。

 気力で乗り越えた。札幌大谷女子は決勝の第1セット(S)でジュースに持ち込まれたが、高山は笑顔で仲間たちを鼓舞。苦しんで先取した第1Sの鬱憤(うっぷん)を爆発させるかのように第2Sは猛攻をかけ、先に試合が終わっていた男子チームとともに3連覇を決めた。「気持ちの部分はチームの課題。厳しい試合を勝ててよかった」と、主将の責務を果たした。

 172センチの大型セッターは1年時から主力に定着してきたが、最終学年で主将の大役も担う。朝倉美紀監督は「高山は1、2年まで落ち着いた雰囲気の子だったが、主将になってからチームを引っ張る姿勢が出てきた」と成長に目を細める。

 2月に行われた中体連主催の「長身選手発掘育成合宿」(東京)に道内女子から唯一参加するなど将来性は折り紙付き。夏には全道大会、勝ち上がれば全国中学が待っている。高山は「目標の日本一に向け、チームをもっと変えていければ」と“ラストサマー”へ照準を合わせる。

(飯塚 康博)

 札幌大谷男子が圧倒的な攻撃力で頂点に立った。185センチの小西出隼翔、180センチの岩崎聡汰ら2年生長身アタッカーに球を集め、準決勝、決勝とも相手を寄せつけず、ストレート勝ち。春休みの大阪合宿では清風中、昇陽中など全国の強豪との練習試合で力を蓄えた。大野斗望主将(3年)は「僕らの強みはチームワーク。夏の全道大会も制し、全国中学でメダルを持って帰れるよう、つなぎに磨きをかけたい」と意気込んだ。